Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

廃線跡・未成線跡

北海道・東北の旅 2010/夏 (68) 「神様の村」

「三航北国日誌」第 68 回です。本日は、「神様の村」の意図するところについてほんのちょっとだけ考えてみます。 旧神居古潭駅舎 旭川市の「神居古潭」にやってきました。対岸の駐車場からは「家のようなもの」が見えていましたが、実はこれが かつての「神…

北海道・東北の旅 2010/夏 (67) 「『女坂』と『神居古潭』の意外な関係」

「三航北国日誌」第 67 回です。本日は、「女坂」と「神居古潭」の関係について……は特に触れません(← なにやら家のようなものが さてさて。こちらは神居古潭の奔流を撮影したものですが、 よーく見ると、なにやら家のような建物が見えます。 というわけで、…

北海道・東北の旅 2010/夏 (37) 「ふたたび始まるドラマの再放送のために(←」

「三航北国日誌」第 37 回です。さぁー、本日はついに、平取にちょっとだけ突入です! はるかなる富内線 そんなこんなで、日高管内は旧・穂別町の「富内駅」と、それと一体化している「銀河ステーション」をじっくりと、あるいはのんびりと見てきました。 富…

北海道・東北の旅 2010/夏 (36) 「旧型客車の活用法」

「三航北国日誌」第 36 回です。本日も相変わらず地味に変なネタ(ジミヘンなネタ)をピンポイントでお届けします。 ミクロな視点から まずは前回のクイズの答合わせから。 これは何を撮影したものでしょうか? という問題でしたが……、正解は、 こちらでした…

北海道・東北の旅 2010/夏 (35) 「穂別富内の山中に宮沢賢治の理想郷を見た」

「三航北国日誌」第 35 回です。本日は予定を変更して(変更してない)「穂別富内の山中に宮沢賢治の理想郷を見た」と題してお送りします(← 「北のイーハトーブ」 宮沢賢治のコンセプトを具現化したという「涙ぐむ眼」花壇の横にはグランドゴルフ場が。そし…

北海道・東北の旅 2010/夏 (34) 「理想と挫折のはざまで」

「三航北国日誌」第 34 回です。本日は法解釈の狭間に揺れる内容(←)でお届けします。 野に咲く駅名標 「富内駅跡」の写真がまだまだあるので、もう少しご紹介しますね。野原の中に駅名標があるのですが、これは移設したのか、それとももともとホームだった…

北海道・東北の旅 2010/夏 (33) 「クビナガリュウとメロンとアスパラガス」

「三航北国日誌」第 33 回です。昨日の記事には予想外にたくさんのコメントを頂きました。とても嬉しいです、ハイ。 寒いですからね というわけで、旧・国鉄富内線「富内駅」跡の話題を続けましょう。線路側から駅舎を見ると…… 改札口と思しきところはガラス…

北海道・東北の旅 2010/夏 (32) 「侘びと錆び」

「三航北国日誌」第 32 回です。……なんだか久しぶりですね、このフレーズ。この書庫は今年初めての更新ですが、次に北海道に上陸するまでこのまま引っ張ります(断言した! 「富内」は「とみうち」と読みます さて、1999 年……じゃなくて 2010 年の夏休みの話…

北海道・東北の旅 2010/夏 (26) 「電力の自由化と自家発電の歴史」

「三航北国日誌」第 26 回です。本日は電力の自由化により基礎体力の強化を迫られる電力各社の話題でお送りします(← 渋滞ですか? 美笛峠を軽やかに(←)走り抜けて、支笏湖のほとりにやってきました。ところが…… いきなり目の前に北電の車が。渋滞? 窓の…

春の道央・道北の旅 2010 (88) 「羽幌町築別にて炭鉱鉄道の遺構を見る!」

防雪柵・考 「萌える天北オロロンルート」こと国道 232 号を札幌に向けて進みます。 海です。そのまんまですが。こちらの写真は、初山別から築別に向かう道のものですが、あまりに似た風景が続くので、もはや時系列で判断しないとわからない、ですね。 右側…

春の道央・道北の旅 2010 (87) 「トンネルの跡とか橋梁の跡とか」

トンネルの跡 はい、というわけで、「萌える天北オロロンルート」こと国道 232 号線を南下中にトンネルの跡を見かけたので、ちょいと散歩がてら見物に来てみました。初めての試みですが、Yahoo! 地図を貼り付けてみます。 えーと、その……この辺です(←トンネ…

春の道央・道北の旅 2010 (85) 「思えば(ちょっとだけ)遠くに来たもんだ」

さらに南へ、留萌へ札幌へ 天塩から、オロロンルートをさらに南に向かいます。 相変わらずおそろしくまっすぐな道が続きますが(もちろんカーブしている部分もありますので念のため)、こんなものもあるので要注意です。 対向車線の設備ですが、あの、一定以…

春の道央・道北の旅 2010 (61) 「Go North~♪」

擬態に注意(違 野原だと思って歩き始めたら、そこは実は雪解け水が溜まっていた谷地で、靴が泥まみれになってどうする!? という状態になったわけですが……。 (↑参考画像)結論から言えば、それほど被害は大きいものでは無く、靴の泥を叩き落とせばそんな…

春の道央・道北の旅 2010 (60) 「志美宇丹の谷地水は冷たかった」

つかみの小ネタ さてさて。スバルのテストコースがある仁宇布にも別れを告げて、先へ急ぎます。これがホンマの「さらば、スバルよ」(← 国鉄美幸線・未成線の跡 仁宇布からは歌登を経由して枝幸に向かいます。 あ、「枝幸」は「えさし」と読みますので念のた…

春の道央・道北の旅 2010 (58) 「第二仁宇布川橋梁……だそうです」

日本一を見に行く というわけで、「日本一の赤字線」が走っていたというところは一体どんなところなのか、これから見に行きましょう。 踏切すら稀少 まずは踏切がありました……が、これは「宗谷本線」の踏切です。 ただ、Wikipedia の「美幸線」の項には、こ…

春の道央・道北の旅 2010 (48) 「三股郵便局に国鉄の運賃表があった理由」

「三股郵便局」跡の話題を続けます。 十勝三俣駅との位置関係は、この地図で初めて認識したのですが、この郵便局(跡)は思った以上に十勝三俣駅から離れていました。ただ、国鉄士幌線の糠平─十勝三股間が辿った数奇な経緯により、この郵便局(跡)に「国鉄…

春の道央・道北の旅 2010 (47) 「1966 年の十勝三股」

マニアック、ではあるだろうけど バス停の前を箒で掃除していた男性に呼び止められたのは、「十勝三股バス待合所」の変わらぬ風情を写真に収め、車に戻ろうとした時でした。どう呼び止められたかと言うと……「鉄道マニアの方?」と(←)。一瞬答に窮したのは…

春の道央・道北の旅 2010 (46) 「再訪・十勝三股(つづき)」

「十勝三股バス待合所」に入ってみると……。うわ。猛烈なアンモニア臭がします。そういえば二年前の夏に訪れた時もこんな感じだったような……。隣のトイレから異臭が流れ込んでくるのでしょうか。というわけで、まず目の前に見えるのがこちら。「十勝三股周辺…

春の道央・道北の旅 2010 (45) 「再訪・十勝三股」

廃墟系景勝地の常ですが…… 知る人ぞ知る「タウシュベツ橋梁」の話の続きなのですが、 一昨年の夏の時点では、確かに国道沿いにこんな看板が立っていました。 当然、今年も看板が立っているものと思って、右前方を気にしながら車を運転していたのですが、看板…

春の道央・道北の旅 2010 (44) 「第五音更川橋梁(おまけつき)」

第五音更川橋梁 旧・国鉄士幌線のアーチ橋梁群の中でも、群を抜いて(←)楽に見ることができる「第五音更川橋梁」を見に行きます。これ、実は国道の車窓からも丸見えなんですけどね。幌加除雪ステーションに車を止めて、国道 273 号線をほんの少し北に歩くと…

春の道央・道北の旅 2010 (43) 「遊歩道を行く」

糠平から幌加へ さて、糠平を……あ、そうか。「糠平」もアイヌ語地名ですから、もちろん「平」は「たいら」ではなく「びら」と読みます(「びらとり」と同じ理屈です)。「糠平」で「ぬかびら」ですね。 ワンポイントアイヌ語講座(←ちなみに、「びら」はアイ…

現代のミャンマーに「泰緬鉄道」の幻を見た

今日も懲りずに「泰緬鉄道」の話題を続けます(もはや開き直った)。さて、昨日の記事で、Wikipedia の記述のニュアンスに微妙な部分がある、という話題に触れました。具体的には、 現在では泰緬(タイ・ミャンマー)両国は国境付近の鉄道を取り払い、 (Wik…

「泰緬鉄道」の夢と現実

泰緬鉄道の建設は、全線 415 km(東京から大垣までの距離に相当します)の区間を僅か 1 年 3~4 ヶ月で開通させるという、異例の速さで進められました。もともとは、ビルマ戦線に将兵や物資を輸送するために建設が企図されたわけですが、突貫工事で仕上げら…

「泰緬鉄道」とわたくし

「泰緬鉄道」についての初めての見聞は、確か小学校高学年、あるいは中学生になった頃と記憶しています。当時はひたすら「ひょえー」と思ったものですが(どんな感想だ)、文字通りの「死闘」の記録に、さながら「取り憑かれてしまった」記憶があります。今…

「インターネット申請」の袋小路(地図だけに

国土地理院「国土変遷アーカイブ」にて閲覧可能な航空写真アーカイブを Blog にぺたぺたするにはどうすれば、ということを考えはじめて、はや四日が過ぎようとしています(←とりあえず、「インターネット申請」なるものをすればいいのかな、という所まで辿り…

「国土変遷アーカイブ」への長き道

インターネット等により情報を提供する場合 そんなわけで(どんなわけで)、国土地理院「国土変遷アーカイブ」の航空写真を Web にぺたぺたしようと思っていろいろと調べているわけなのですが、 (今日もクリック原寸大系です)「インターネット等により情報…

「測量法」の適正な引用について「著作権法」を確かめる

「測量法に基づく承認の手続き」始めました 国土地理院の「国土変遷アーカイブ」から、空中写真を借用しようと思ったのですが、なんでも「測量法に基づく承認の手続き」が必要だ、なんて言われてしまったので、とりあえずポチっとクリックしてみました。 (…

空中写真の利用に関するお問い合わせはこちら

十年一昔、三十七年だと三・七昔 37 年前に廃止された国鉄札沼線の跡を航空写真から追おう、と思い立って Google Earth を立ち上げてみたものの、案の定というか、その多くは人の手によって農地などに還ってしまっていて、ぶっちゃけさっぱりワケわかんない…

Google Earth で見る「消えた札沼線」の跡

今は「学園都市線」なんて言ったりするそうですが 北海道には、奈良県の十津川村から入植した人が多く居住したということで「新十津川」と名付けられたところがあり、札幌から新十津川(終点)までは、JR 北海道の「札沼線」(さっしょうせん)が走っていま…

北海道の旅 2008/夏 (61) 「險形者、我先居之、必居高陽以待敵」

うわ、時間が無い……。 土地が無い! えーと、「戸井線」は、なんで微妙に高いところを走るルートを選んだか、という話をしようと思っていたのでした。昨日のポストで、「建設が面倒くさい」というのを理由の一つに挙げていましたが、もしかするとこれは勘違…