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C56 型 31 号機

こども店長は居なかった(←

というわけで、遊就館の建物が見えてきました。

昨日の記事にも書きましたが、ちょっとした博物館のようですね。いや、むしろ車のショールームに近い構造かも知れません。もっとも、車のショールームだと、中に置いてあるのは「車」なのが相場ですが、こちらの場合はもう少々大きなもので……。

こんな風に、蒸気機関車がどーんと展示してあったりします。

そして、このアングルは意図的に狙ったわけではありませんが、

この写真とそっくり、ですね。

この C56 型機関車、ご覧の通り名古屋生まれですが、その後何の因果かタイに供出され、かの「泰緬鉄道」を走ったと言います。この「C56 31」は、写真の通り、泰緬鉄道が全線開通した時に、晴れの一番列車を牽引した機関車でした。

Simon & Garfunkel とは違います

「そんな昔の話は知らないよ」という方も多いかも知れませんが、たとえば、映画の「戦場にかける橋」とか、あるいは映画の中で使われた「クワイ河マーチ」とかは聞いたことがありませんか? ありませんか。そうですか(←

「泰緬鉄道の建設」は、主に徴発した地元民とマレー人・インドネシア人、そして連合国捕虜の手によって行われたとされます。ご多分に漏れず……というのが情けない限りなのですが、劣悪な環境下での強制的な労働で、多くの犠牲者を出し、戦後は「戦争犯罪」として断罪されたと言われます。

……まぁ、そんな「戦争犯罪」の象徴となるものを、堂々と展示していることになるわけですが、……うーん。いや、C56 機関車には罪はないですし、現場で鉄道建設に邁進した人の中にも「いいひと」は居たでしょうけど。でも、「エノラ・ゲイ」を展示するのと似たり寄ったりなんでしょうかね。話の次元が全然違うので、そもそも比較対象にすらなってませんけど。

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