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春の道央・道北の旅 2010 (88) 「羽幌町築別にて炭鉱鉄道の遺構を見る!」

防雪柵・考

萌える天北オロロンルート」こと国道 232 号を札幌に向けて進みます。

海です。そのまんまですが。

こちらの写真は、初山別から築別に向かう道のものですが、あまりに似た風景が続くので、もはや時系列で判断しないとわからない、ですね。

右側の骨組みは、防雪柵のものですね。これだけ数多く設けられているということは、相当に効果があるということと、海からの風だけをケアしておけば良い、ということを示しているようです。

ちょっと寄り道

羽幌町は築別にやってきました。左折すると「曙」です。

まだ時間があるので、ちょっと曙のほうに行ってみましょう。もしかしたら何か面白いものを見ることができるかも知れません。

国道 232 号を左折し、道道 356 号を南東に進みます。

それにしても、相変わらずおそろしくまっすぐです。そして、防雪柵は相変わらず右側にだけあります。方角で言うと南西なのですが、つまり、このあたりでは基本的に西風が卓越している、と言えそうです(おおざっぱに言えば、西側が日本海、東側が陸地ですので)。

羽幌町築別にて炭鉱鉄道の遺構を見る!

さて、期待通りのものが見えてきました。

かつての炭鉱鉄道(羽幌炭礦鉄道)の鉄橋跡です。いや、別に鉄橋跡マニアでは無いんですが、たまたま見つかったのが鉄橋だった、というだけで……。あえて言うなら「遺構好き」とさせてください。

もうちょいと進むと、別の鉄橋跡も見つかりました。

築別炭礦を初めとする「羽幌炭礦」が閉山されたのが 1970 年で、この鉄道が廃止されたのも同年の出来事でした。つまり、ちょうど 40 年前に廃止された鉄道の遺構が、いまだに雨ざらしの状態で遺されている、ということになります。

一般的にこの手の遺構は、たとえば通称「金駒内陸橋」のように、「危険だから」とか「邪魔だから」といった理由で撤去されます(もちろん「証拠隠滅」というケースもありますが)。ですから、今に至るまで 40 年間も撤去されていないということは、「いつか復活予定」であるか、あるいは「放っておいても害はない」といった理由が考えられます。あとは「撤去費用の出所で揉めている」というケースもありそうですが……。

この鉄橋群の場合、「放っておいても害はない」であり、かつ「撤去費用の出所で揉めている」もまた然り、のような印象を受けます。

あれっ?

それにしても、すれ違う車も全く無いわけで、路上左側に寄せて止めておいても誰の邪魔にもならないので気が楽です。

と思ったのですが……ごめんなさい(汗)。

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