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隠岐ジオパークの旅 (12) 「駐車場は満車です」

境港と七類

さて、これから隠岐汽船のフェリーに乗って隠岐に向かいます。隠岐汽船の本州側フェリーターミナルは、現在は鳥取県境港市の「境港 FT」と島根県松江市(旧・美保関町)の「七類 FT」の二ヶ所に集約されているのですが、これから向かうのは「七類 FT」です。

境港と七類は車で 15 分程度の距離なのですが、境港から隠岐に向かう船が島根半島の南側をぐるっと回らないといけないのに比べて、七類は港を出るとすぐに日本海なので、航行距離・時間ともに境港よりも優位にあるように思えます。「すぐ日本海」と書くと波浪の影響が心配されますが、そうは言っても多少は奥まったところにある港なので、「天然の良港」と言っても差し支えないように思えます。

このように、七類のメリットが境港のメリットを明らかに上回っているのであれば、全てを七類に集約してもいいようにも思えるのですが、境港は鉄道の駅とも直結していますし、下船後の便の良さは七類を明らかに凌駕しているということなのだと思います。……おっと、こんなことを書き連ねていても話が先に進みませんね。

境港から七類へ

境港駅から七類 FT に向かいます。まずは境水道大橋をもう一度渡るところから、です。

ちなみに、左に曲がると「国際旅客ターミナル」なのだそうです。国際港なんですねぇ……。

境水道大橋を渡って、再度「松江市」に入ります。

山陰の風物詩?

「ポプラ」を見ると、「ああ、山陰に来たなぁ」と思わせますね。

もっとも、都内にも「ポプラ」はあるんですけどね(まだありますよね?)。

海上国道・485 号線

右折して、国道 485 号に入ります。

この国道 485 号ですが、松江市が起点で、終点は隠岐の島町(旧・布施村)です。つまり、いわゆる「海上国道」ということになります。

七類トンネルに入ります。

この七類トンネルですが、思ったよりも古いトンネルなのでびっくりしました(1969 年開通なのだとか)。

ちょっと古いトンネルにしては、幅員も十分確保されています。トラックの通行に支障のないサイズを考えていたのでしょうね。

思った以上に近かった

境港から約 8 分で七類 FT に到着です。あれ、誰だ「15 分程度」とか言ったのは(←

隠岐汽船駐車場満車」の文字が光ります。

メテオプラザの建物が見えてきました。

あれ、この建物……。そういえば、以前に一度来たことがあるような気がします。確か 7~8 年ほど前だと思うのですが、この辺に旅行に来たことがあったんですよねぇ。すっかり忘れていたのですが、そういえば来たことがあったような……。

駐車場は満車です

「駐車場満車」と書いてあるのは気がついていたのですが、何しろこれからフェリーで車を航送するわけですから、車で乗り付けるしか無いわけです。「次のフェリーに乗ります」と事情を伝えたところ、駐車場に入れてもらえました。

いやー、殆どまったく空きが無い状態で、本当にびっくりしました。この光景を見てようやく合点がいったのですが、隠岐に船で向かう場合、ここまで車に乗ってきて、車を置いたまま身一つでフェリーに乗り込むというのがセオリーのようなのですね。島内では知り合いに送迎してもらうとか、あるいは別に島内用の車があるとか……。そうであれば、何もゆっくりフェリーに乗らなくても、高速船でも問題無いというわけです。

この時はちょうどお盆の時期ですから、多くの人がここで車を乗り捨てて、隠岐に戻っているということですね。今までは「本州と北海道」とか「本州と本州」のようなフェリーしか乗ったことが無かったので、フェリー乗り場に車を置いていくという発想は新たな発見でした。境港だけではこれだけの広さの駐車場を確保するのも大変でしょうから、七類と分散することのメリットがこんな所にも出ている、となるのかと思います。

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