寄るべきか、スルーすべきか
「中村のかぶら杉」の次は、中村川に沿って北に向かいます。
ここで、S さんが少々悩み始めました。次の目的地に向かうか、あるいはスキップするか。もともとあまり時間も無い上に、これから見に行こうかどうか検討しているところは一部未舗装の区間があるとのこと。でも、せっかくの機会だから、ということで次なる候補地に寄ってみることに。こちらです。
隠岐海苔田ノ鼻
国土地理院の地形図では「隠岐海苔田ノ鼻」と書かれているところです。元屋(がんや)川を渡って左折して、T 字路を右折すると……一車線しかない狭い道ではありますが、舗装路が続きます。
で、行き止まりに到着。「あれ?」と首を傾げる S さん。どうやらいつの間にやら舗装工事がされていたようです。そう言われてみれば、アスファルトもまだまだ新しいように見えます。
ここでは玄武岩の柱状節理を見ることができるようです。「で、『柱状節理』って何?」という疑問をお持ちの方が多いと思いますが、まずは普通の「節理」から。
節理(せつり、joint)とは、岩体に発達した規則性のある割れ目のうち、両側にずれの見られないものをいう。マグマ等が冷却固結する際や地殻変動の際に生じる。
実は、自分でも良く判っていなかったりするのですが、溶岩が冷えたことによって体積?が小さくなって生じたひび割れ、ということでいいのでしょうか。そのバリエーションの一つとして「柱状節理」があるようですが、
柱状節理(ちゅうじょうせつり、columnar joint)は岩体が柱状になった節理。六角柱状のものが多いが、五角柱状や四角柱状のものもある。玄武岩質の岩石によく見られ、マグマの冷却面と垂直に発達する。
ということなのだとか。
柱状節理の例(その1)
世界的に有名な柱状節理がこちら。
柱状節理の例(その2)
私がこの「柱状節理」という言葉を覚えたのは、2008 年に知床に行ったときで、その時は、船の上からこんなものを見せてもらいました。
そして、ここ「海苔田ノ鼻」から漁港の向こう側を見てみると……
ちょっと判りづらいかも知れませんが、確かに縦方向の筋が見えるような気がします。
事件発生?
この「海苔田ノ鼻」も、知床の柱状節理と同じく、海から観光船で見るのが最適らしく、陸からはあまり景観を楽しむことはできません。その代わりに……
壊れた柱状節理の山? をたっぷりと眺めることができます。
「海苔田ノ鼻」についての詳細は http://www.geo.shimane-u.ac.jp/geopark/noridanohana.html をご覧ください。
ちなみに、ここでちょっとした事件が発生(発覚?)するのですが、それについてはまた日を改めて……。
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