「海国兵談」でおなじみ「林子平」さん
2011 年のカレンダー(注:ここを訪問したのは 2011 年のことです)も展示?されているのですが……
古地図をあしらったもので、なかなか興味を惹きます。地図の部分を拡大してみましょうか。
本州・四国・九州なんかはかなり良い感じなのに、肝心の北海道がすごい形に……。カラフト(樺太)に至っては大陸と陸続きのままですしね。しかも困ったことに樺太の北側に「サガリイン」(サハリン)があります(笑)。この楽しい地図の名は……
「三国通覧輿地路程全図」というもので、作者は林子平です。どっかで聞いた名前だなー、と思ったのですが、「海国兵談」の作者でした。すっかり忘れてました……。
今年のカレンダーシリーズ しょの 2
今年のカレンダーシリーズが続きます。次はこちら。
「改正蝦夷全図」とあります。こちらは先ほどの地図?とは違って、北海道や樺太のあたりも随分とマトモなものになっています。千島列島の小さな島々に至るまでその名前が記されているのですが、当然のことながら(?)アイヌ語系の地名になっています。1854 年の時点では、随分と千島のことも把握できていたのですね。
そして、地図の上のほうにはこんなおまけ?まで。
「蝦夷方言」すなわち「アイヌ語」と日本語の対訳表なのですが、うん、なかなか興味深いですね。合っているものもありますし、微妙に違うものも……。
次回予告
さてさて。次は「エトピリカ文庫」なる部屋に行ってみましょう。
www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International