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利尻・礼文の旅 2012/夏 (96) 「赤岩は、赤岩ではない」

赤岩は、赤岩ではない

礼文町の内路(ないろ)から、さらに北を目指します。

ここはセンターラインがあるので、すれ違いも楽々ですね。

「赤岩」というところにやってきました。礼文島、あるいは礼文町には不思議なところがあってですね……。ここは「赤岩」なのですが、どうやら「赤岩」では無いみたいなのです。

「なんのこっちゃ」という話なのですが、実はこの近くに「礼文高等学校」という高校があります(ちなみに日本最北端の高校だそうです)。で、この「礼文高等学校」の所在地は「北海道礼文郡礼文町大字船泊村字ヲチカフナイ27」らしいのですね。そう、「赤岩」ではなくて「ヲチカフナイ」なのです。

こういった例がここだけなのであれば「面白いね」で済む話なのですが、島内全域でこんな感じなのですね。一体これはどうしたことかと……。住所にはカタカナの、おそらくはアイヌ語などに由来する地名を使っていて、外向け?の表示は漢字ベースのものを使用しているのでしょうか。そうだとすると、国土地理院の地形図にはなんでカタカナの地名が掲載されていないのか……などと、とっても謎が謎を呼ぶのです。

離島は自給自足が基本

謎が謎を呼んでいる間に、更に北へと進みます。

船泊まで 5 km のところに近づいてきました。そして、左に行くと「産業廃棄物処理場」の文字が。意外と忘れがちなのですが、離島は自給自足が基本なので、産廃の処理場もあれば、発電所もあるのです(もしかしたら、電気はある程度融通できる仕組みがあるのかも知れませんが)。

あー、でも、もしかしたら島外からの産廃も受け入れていたりするんでしょうかねー。それだとちょっと残念な気もします。

赤岩(ヲチカフナイ?)の集落を過ぎると、またしてもお約束の看板が現れました。

海沿いの、綺麗な道なのですが……

この標識(!)は、久々に見るような気も。

「上泊」は「ウエトマリ」

さらに北上を続けて、今度は「上泊」にやってきました。

アイヌ語由来の地名に慣れ親しんでいる方なら、「ああ、なるほどね」とお思いになるかも知れませんね。この字だと、大抵の場合は「カミトマリ」ではなくて「ウエトマリ」なのです。ちなみに「上泊」も所在地は別?で、「ウヱントマリ」となっています。あ、もう限りなくネタバレですね(汗)。

右か、それとも直進か

そして、目の前には路線バスが登場です。

この先、道路は二手に分かれます。まっすぐ内陸部を進むと「スコトン岬」「船泊」で、右に曲がって海沿いに進むと「幌泊」です。

さぁ、どっちに行こうかなー?

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