Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

会津鉄道の旅(その4)

新藤原からは、野岩鉄道会津鬼怒川線に入ります。川治温泉駅を過ぎたところで鬼怒川を渡りました。

このあたりから、ダムが多くなります。川治温泉駅の目の前にも小さなダムがあるので、さっき渡った川も実はダム湖なんですが、上流を遡ると鬼怒川本流には川治ダムが、そして支流の男鹿川には五十里ダム(いかり──)があります。

線路は谷沿いに敷設するのがセオリーですが

つまり、どちらの谷沿いも通れないということになってしまったので、どこを通ったかと言うと……

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

なんと、尾根の下を通って五十里湖畔まで出ていたのでした。土木機械によるトンネル掘削が発達した現代ならではのルート選定ですね。

駅は斜面に直交するのがセオリーですが

そんなわけで、川治湯元駅を出るとすぐに葛老山トンネルに入ったのですが、次の湯西川温泉駅は……

トンネルの中に作られていました。トンネルを抜けたところに作ればいいじゃないか……と思ってしまうのですが、トンネルを出るとすぐに五十里湖の上に出てしまいます。

これでは駅を作る場所がありませんね。橋の上に駅を作るか、あるいはトンネルの中に駅を作るか。どちらもメリット・デメリットがあるのですが、湯西川温泉駅の場合はトンネルの中に駅を作るのを選んだようです。

弁当は予め購入して持ち込むのがセオリーですが

さて、気がつけば 12 時 30 分を過ぎていました。そろそろお腹が空いてきたのですが、昼ご飯をどこで入手するのか、考えを巡らせることを完全に忘れていました。終点の会津若松に到着するまでは、あと 1 時間半以上かかります。そう言えば、もう一人東武日光から乗車されていた人がいたのですが、その人は東武日光駅で弁当を購入していたようでした。しまったなぁ……。

ところが! 世の中何とも都合のいい話があるもので、快速「AIZU マウントエクスプレス」にはアテンダントの女性が常務していたのでした。アテンダントさんは沿線の観光案内などをしてくださるのですが、検札や車内販売(!)も行っていて、無事、お弁当を入手することができたのでした。

「松茸二段弁当 南山のたび」と題されたお弁当なのですが、包みを開けると……

おお、松茸が!(そのまんま

実は、基本的には「お弁当」というものがあまり好きでは無いのですが、このお弁当はなかなか美味しかったですねー。また食べたいなぁと思わせるものでした。

アテンダントさんのサービスには特別料金を払うのがセオリーですが

そして、なんとアテンダントさんが食べ終わった後のお弁当殻を回収してくださいました。これには流石にびっくりしました。まるでグリーン車並みのサービスじゃないですか……。

念のためおさらいしておきますと、今乗っているのは「快速列車」で、しかも会津高原尾瀬口までは男鹿高原を除く全ての駅に停車する、事実上の「普通列車」なのです。会津鉄道やりますねー。ちょっとしたサービスと言えばそれまでかも知れませんが、乗客(私)のハートは鷲掴みにされてしまいました!(割と単純ですね

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International