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函館~根室 各駅停車の旅 (34) 「新得・十勝清水・平野川信号場・羽帯・御影」

新得駅(K23)

新得駅の「のりかえ案内板」と書かれているところに、「列車時刻表」が掲げられています。新得駅根室本線と石勝線の乗換駅なので、仮に落合からトマムに行きたい場合は、一度新得駅までやってきて、ここで乗り換えないといけません。

ちなみに、落合からトマムまでは、鉄道だと 1 時間以上かかりますが、車ならおよそ 20 分で移動できます。距離が 16.4 km しかありませんからねぇ……。

それはそうと、この時刻表、ちょっと面白いですね。乗換駅の時刻表は、たとえばこんな風に、路線別に 3 つ(以上)に分けられているのが一般的です。

ところが、新得駅の時刻表は、根室本線(上り)と石勝線の時刻が同じ枠内に記されています。実は、「普通列車根室本線」で「特急列車 = 石勝線」という暗黙の法則性があるので、わかる人が見たら一目瞭然だったりするんですよね。

そして、ホームの先の方には、謎のオブジェが。……何なんでしょうね、これは。

あっ、そうそう。この新得駅駅ナンバリングプレフィックスが「K」に変わりました。これは「Kushiro」の「K」なのだそうです。

十勝清水駅(K24)

12:49 に新得を出発した 2429D は、国道と並走しながら次の十勝清水を目指します。

辛うじて「十勝清水駅」の文字(厳密には、文字の上半分)が見えるでしょうか……(汗)。

平野川信号場

十勝清水駅と、二つ先の御影駅の間には、昭和 33 年に開業した「羽帯駅」があるのですが、なぜかその羽帯駅のわずか 1.3 km 手前に「平野川信号場」があります(昭和 40 年開設)。

この平野川信号場も列車交換(すれ違い)用の信号場なのですが、羽帯駅に交換設備を設けてしまうと、御影に近すぎて無駄が大きい……と判断されたのかな、と思います(十勝清水から羽帯まで 7.5 km、羽帯から御影までは 3.0 km)。

十勝清水から平野川信号場までは 6.2 km で、平野川信号場から御影までは 4.3 km ですから、決して「中間点」とは言えないのですが、羽帯よりは中間点に近いかな……といった感じで。


なお、この平野川信号場は、この辺りでは珍しく一線スルー構造になっています。そのため、すれ違う必要がなければほぼフルスピードで通過できるようになっています。

羽帯駅(K25)

平野川信号場から 1.3 km で、次の羽帯(はおび)駅です。

見事なブレっぷりで申し訳ありません。この写真、実は立体視できるようになっていまして……(もちろんウソです)。

この羽帯駅は昭和 33 年に開業した、比較的新しい駅なのですが、御影や十勝清水とは違って駅前に集落らしい集落がありません。どうやら利用客も低迷している(一日 2~3 人という話も)ようで、根室本線普通列車も通過するものもあるのだとか。

現在乗車中の釧路行き 2429D は、ある意味「マニア向け」の列車なのですが、やはりその辺は心得ているのか、しっかりと羽帯駅にも停車してくれます(もしかしたら、最近のダイヤ改正で停車するようになったのかも知れません)。

御影駅(K26)

御影は清水町南東部に位置する、割と大きめの集落です。1956 年までは「御影村」という独立した村でした。

羽帯駅からは 5 分ほどで御影に到着です。

御影駅1984 年に「国鉄合理化」の一環として無人化されていますが、かつては貨物の取り扱いもあったくらいの駅でしたから、駅舎もそれなりに立派なものです。

日本の鉄道は基本的に左側通行ですが、2429D はなぜか右側の線路に入って行きました。どうやらここで対向列車とすれ違うようです。しばらくカメラを構えて待っていると……

おおお! スーパーおおぞら 8 号がばひゅーん!と通過していきました。この御影駅も(平野川信号場と同じく)一線スルー構造になっているようで、通過列車はほぼフルスピードで通過できるみたいですね。

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