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函館~根室 各駅停車の旅 (35) 「御影・上芽室信号場・芽室・大成」

御影駅(K26)

御影で無事「スーパーおおぞら 8 号」とすれ違ったので、次の芽室駅に向かいましょう。

そうそう、この「御影」という駅名、もともとは「佐念頃」(さねんころ)という駅名だったのですが、大正11年に「御影」に名を改めています。北海道駅名の起源には、改名に至った経緯を「ごろが悪いので」と流していますが、函館本線の「ニセコ駅」と同様に、戯れ歌のネタにされてしまったから……が正解のようです。

上芽室信号場

清水町と芽室町の町境はなかなか不思議な形をしているのですが、ちょうど根室本線芽室町に入る手前のところに「上芽室信号場」があります。Wikipedia によると、この信号場は一線スルー構造では無いとのこと。

こういった信号場(や駅)を地道に一線スルー構造にしていけば、特に無理をすることなく特急列車の所要時間を多少なりとも縮めることができる筈なんですけどね。先立つものの問題なのでしょうが、地道に改良が進めばいいのになぁ、と感じます。

芽室駅(K27)

御影から芽室までは 10.6 km を 10~11 分かけて走ります。2429D は御影を 13:16 に発車しましたが、次の芽室は 13:44 発……ということで、なんと今度は 17 分停車となりました。

ここは芽室町の中心駅だけあって、駅舎もなかなか凝った造りになっていますね。

跨線橋の向こうには……ショッピングセンターが見えます(!)

このショッピングセンターは「めむろーど」と言うのだそうです。なんとスーパーマーケットの「フクハラ」を中核店としつつ、本屋や衣料店、花屋、靴屋、薬局などのテナントが入っているのだとか。

各地の商店街が郊外型ショッピングモールに押されて衰退していると言われますが、ここでは地元商店街と町や商工会が組んで自前でショッピングモールを作ってしまった、ということのようですね。かなり画期的な取り組みだと思うのですが、成果はいかほどなのでしょうか……?

さて、芽室で 17 分も待たされる羽目になったのですが、今回は「スーパーとかち 6 号」の到着待ちでした。御影ですれ違った「スーパーおおぞら」は割と速達型でしたが、「スーパーとかち」は芽室や十勝清水、占冠新夕張などにも停車する地元密着型特急なんですね。

大成駅(K28)

芽室駅を出発すると、すぐに美生(びせい)川を渡ります。緩やかに左にカーブしたと思うと……

あれっ? もう次の駅ですか。

……どう見ても、単なる道路にしか見えないのですが、ホームと駅舎は反対側だったもので。大成駅は芽室駅からわずか 2.1 km のところにあるのですが、近くに芽室高校があるとのことで、学生が使わない時間帯は通過する列車もあるようです。

Wikipedia に面白い記述を見つけました。

  • 乗降客のほとんどが芽室高校の通学生であるため、登下校の時間帯しか列車が止まらなかったが、2007年10月1日のダイヤ改正から、北海道芽室高校生徒会の働きかけによって停車本数が拡大し、半数以上の列車が止まることとなった。
Wikipedia 日本語版「大成駅」より引用)

おおお、芽室高校生徒会、なかなかやるじゃないですか(笑)。

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