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函館~根室 各駅停車の旅 (49) 「厚床・初田牛・別当賀・落石」

厚床

姉別から 6 分ほどで厚床(あっとこ)に到着です。ついに根室市に入りました

今は良くある無人駅になってしまっていますが、かつては JR 標津線がここから中標津根室標津まで伸びていました。地図を見た感じでは、今でも廃線敷は残ってそうな感じですね。

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

厚床では釧路行きの 5640D を待たせていましたが、無事すれ違い完了です。

初田牛

厚床からは再び国道 44 号から離れて、根室半島の南側をに向かいます。次の初田牛(はったうし)には 7 分ほどで到着です。釧路を出た時には 7~8 分ほど遅れていましたが、気がつけば遅れは 3 分を切っています。見事な回復運転ですね。

初田牛のあたりは「かつての開拓集落」といった感じのする場所です。かつては駅前も開けた野原だったようですが、今では木が生い茂って林のようになってしまっています。

駅の向こう側も原っぱが広がっていますね。決して利用客が多いとは言えない花咲線根室本線)の中でも、ここの利用客の少なさはトップクラスではないかな、と思わせます。道路は普通に整備されているので、いわゆる「秘境駅」では無いのですけどね。

別当

初田牛から東に 7 分ほど走ると、次の別当賀(べっとが)です。

おっ。久々の「ダルマ駅舎」ですね。このカラーリングは根室半島の自然を表現したものでしょうか。なかなか巧く描けていますね。

なお、初田牛と別当賀は、いずれも 1920 年の厚床-西和田間の開通に合わせて開業した駅です。

落石

別当賀から、次の落石に向かいます。途中で海沿いの高台を通るのですが、これを遠目から見るとなかなかの絶景なのだとか……。もちろん(昼間であれば)車窓から海の景色を楽しめるのですが、

ピントが合っていないと、こんな残念な写真になってしまいます。

さて、別当賀から 10~11 分ほどで落石です。あ、「らくせき」じゃなくて「おちいし」なので念のため。

落石は、霧多布と同じく地形に恵まれた天然の良港のようですね。ちなみに「おちいし」は元々は「おっちし」で、ok-chis で「盆の窪」という意味だとされます。落石岬が「後頭部」で、JR が走っているあたりが「背中」、そしてこの両者をつないでいる標高の低い部分が「ぼんのくぼ」、即ち「首の後ろ」ということになりますね。

この喩えでいくと、落石駅は左の肩甲骨のあたりにあることになりますね(笑)。

落石駅の項の写真以外は、2011 年 5 月に車で訪れた時の写真を使用しています。落石駅の項の写真は翌日に撮影したものです。

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