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三江線各駅停車 (39) 「木路原」

竹駅を出発すると、3 km ほどで次の「木路原」です。ついに美郷町を脱出して、お隣の川本町に入ります。

川向いに「市井原」の集落が見えます。ここはギリギリ美郷町ですね。

まさかの「建売住宅」

南西から西に向かって走っていた三江線は、川の流れに沿う形でゆっくりと南に向きを変えます。そして少しばかり川から離れたなぁ……と思っていたところで、意外な光景を目にしました。

はい。新築の建売住宅ですね。しばらく見かけることの無かった光景なのですが、このあたりでは建売住宅の需要があるということですね。

木路原駅(きろはら──)

建売住宅群を見かけてから 1 分も経たないうちに、石見川本行き 424D は木路原駅に到着しました。この木路原駅、なんと「きろはら──」と読むのだとか。あまりにそのまんまなので逆に読めないパターンのような気がしますね。

金属製のフェンスで仕切られているだけのシンプルな構造の駅です。この木路原駅は 1962 年(昭和 37 年)に開業した駅です。三江線が石見簗瀬まで開通したのが 1935 年(昭和 10 年)のことですから、随分と後になって開業した駅と言えそうですね。

ちなみに、手前の「竹駅」の開業は 1958 年(昭和 33 年)だったとのこと。三江線(三江北線)の旅客列車がディーゼルカーになったのが 1957 年とのことですから、SL がディーゼルカーに置き換えられた結果、停車駅を増やしやすくなったということなんでしょうね。

レタリング

木路原の駅名標と駅舎です。見事に見切れていますが、「例のアレ」は駅名標の右側にありました。

ここも「石見松原駅」に通じるレタリングの駅名表示がいい味を出しています。

例のアレ「天神」

ということで「例のアレ」こと「三江線神楽愛称駅名」です。木路原駅の例のアレは「天神」とのこと。めちゃくちゃ見づらいですが、駅名標の右側に案内板が立てられています。

この「三江線神楽愛称駅名」、三江線の全 35 駅(あ、「さんごー」なんですね)にそれぞれ「神楽」を紐付けるというユニークな試みなのですが、地元の秘蔵?の神楽が紹介される場合もあれば、単なる「語呂合わせ」で決まっている場合もあったりで、毎回楽しくズッコケているのですが、今回は「県内最大のムクノキがある『木路原天満宮』がある」とのこと。おお、今回は語呂合わせではなかった!

この先 10 パーミルの上り坂

木路原駅の待合室もオープンタイプのものでした。風が吹き込んだりしたらちょっと寒い時もあるかもしれませんね。そしてホームに勾配標識?が。この先は若干の上り勾配なんでしょうか。

地図で見た感じでは、このお宅の向こう側が「木路原天満宮」らしいのですが、奥のほうに見える大きそうな木がご神木だったりするのでしょうか。

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