国道 275 号の「幌加内トンネル」を抜けると、そこには……ジェイ・アール北海道バスの姿が。もしかして朱鞠内で見かけたバス……と思ったのですが、朱鞠内で見かけたのは名寄行きだったので、このバスとは完全に逆方向だったのでした。
ちなみに、ここから先は深川市です。トンネル出口の割には奇跡的にうまく撮影できていたので、トリミングしたものをお目にかけます。お米とリンゴ、でしょうか。
呂布を知る橋
路線バスをささっと追い越して、国道 275 号を南に向かいます。「呂布」(りょふ)と言えば、三国志演義で最強の武将として名高いですが、その呂布を知る橋と書いて「知呂布橋」という橋がありました。本来は chir-o-p で「鳥・多い・ところ」あたりなんでしょうけど、Chirofubashi Bridge とローマ字が振ってあります。
あと、更にどうでもいい話題ですが、2014 年 7 月に撮影された(とされる)ストリートビューでは看板が相当傾いていたようですが、上の写真(2015 年 8 月時点)では若干持ち直しているように見えます。
幾多の探検家を阻んできた激湍
昨日の記事でも記しましたが、幌加内町と深川市の間は幌加内峠を越えるルートしか無く、定番の川沿いのルートを取ることができません。川沿いを通れない理由のひとつが鷹泊ダムの存在ですが、ダム湖から上流側の左右に道路を通すスペースがほとんど無いことも大きいかと思われます。幾多の探検家を阻んできた激湍は健在、ということですね。
鷹泊ダムには目もくれず、国道 275 号を南に向かいます。国道 233 号(現道)との交差点がある碧水(北竜町)までは、あと 28 km となりました。幌加内町母子里のあたりでは残り 100 km だったことを思えば、随分と近くまで進んできたことになりますね。
一にして已む
深川市北部の幌内というところにやってきました。「エイチャン川」には「一已橋」(いちやん──)という名前の橋がかかっていました。
深川市内には JR 留萌線にも「北一已駅」という駅がありますが、ここは北一已駅からは随分と離れたところです。深川のあたりでは ichan(サケ・マスの産卵穴)に対して「一已」という文字を当てるのが定番だったようですね。
「已」という字は「已むを得ず」の「已む」です。山田秀三さんの「北海道の地名」によると、北一已のあたりは屯田兵の多かった村で、「一にして已む」という字を当てたのだとか。さて、「一にして已む」とはどういうことか……という話ですが、素直に読み解くなら「一斉に終わる」と言ったところでしょうか。物事を終わらせるにしても、余韻を残しつつだらだらと終わらせるのではなく、一気呵成に「やめっ!」と終わらせるというのは、確かに気っぷの良さを感じます。
一にして已むを得ず(ぉぃ)
余韻を残したままダラダラと続けることが得意な弊サイトですので、続きを行きましょう。「一已橋」のすぐ先に道道 920 号「幌内湯内線」が分岐する交叉点があります。
左折すると旭川に行けるように描かれていますが、正確には道道 98 号「旭川多度志線」に合流することができます(道道 98 号で「湯内トンネル」を抜けると旭川です)。「湯内トンネル」は深川と旭川を結ぶ第三のルートで、道央道や国道が通行止めになったときの迂回ルートとして重宝する道路です。
道道 920 号には向かわずに、そのまま国道 275 号を南下します。
謎の補修跡
国道 275 号は雨竜川に沿って向きを変え、西北西に進みます。幌加内トンネルのあたりでは小雨が降っていましたが、すっかり雨も上がって青空が覗くようになってきました。
深川市多度志にやってきました。ちょうどこのあたりに JR 深名線の踏切があったようですが、言われてみれば路面に謎の補修跡が見えますね。
セイコマの前を右折
沼田に向かう国道 275 号は、この先の交叉点を右折です。左折すると(「湯内トンネル」のある)道道 98 号「旭川多度志線」で旭川に向かい、直進すると道道 281 号「深川多度志線」で深川の市街地に向かうことができます。
もうしばらく国道 275 号を走りたいので、セイコマの前の交叉点を右折します。
国道 275 号を西に向かいます。これまでは雨竜川に沿って進行方向を変えてきましたが、今度は雨竜川の向かい側にある沼田町に向かうことになります。
幌加内町の「新雨煙別橋」を渡って以来、久しぶりに雨竜川を渡ります。
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