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夏の焼尻・天売・道北の旅 2015 (166)「探訪・北海道博物館(特別展示編)」

「北海道博物館」の総合展示室(2F)の話題を散々続けてきましたが……ようやく、昨日の記事で無事終了となりました。

アルバータと言えば

「総合展示室」を出たところには「友好館紹介コーナー」として、「ロイヤル・アルバータ博物館」の紹介コーナーが設けられていました。アルバータと言えばカナダ……というところまではわかるのですが、どの辺でしたっけ。ブリティッシュ・コロンビアの東隣とかでしょうか。

テキトーなことを書いたのですが、位置については当たっていたみたいです(汗)。隣のトーテムポールはカナダからやってきた物でしょうか。だとすると北海道からカナダに贈ったものもあると思うのですが、何を贈ったのでしょう……?(大喜利スタート)

第 2 回企画テーマ展「鶴」

これまで見てきた「総合展示室」の展示は常設展示なので、「クローズアップ展示」を除けばほぼ同内容の展示を今も見ることができます。一方で「特別展示室」の展示は期間限定のものなので、まさに「一期一会」だったりします。

この日は「第 2 回企画テーマ展『鶴』」が絶賛展示中でしたが、なんと翌日が最終日だったみたいです。しかも観覧料は「無料」とのこと。太っ腹ですねぇ!

ツルという生き物

では、早速観覧してみることにしましょう。最初のセクションは「ツルという生き物」と題されたものです。

まずは謝辞から。「一般財団法人アイヌ民族博物館」をはじめ、様々な施設とグループ、個人に対する謝辞が並んでいます。

タンチョウとクロヅル

ここからは、個人的にグッと来た内容を掻い摘んでご紹介します。普通に剥製が並んでいますが……

右が「タンチョウ」で、

左が「クロヅル」とのこと。こちらは生息エリアなどの情報がありませんが、鹿児島の出水で越冬する群れが確認されているそうです。

タンチョウはツルっぱげ?

「タンチョウはツルっぱげ?」と題されたパネルですが、そうか、「タンチョウ」って「丹頂」で、つまりは「てっぺんが赤い」ということだったんですね。生後 1 年くらいでハゲ始めるとのこと……早いんですね(何が)。

似て非なるトリ

「似て非なるトリ」という題名の展示です。「コウノトリ」や「ダイサギ」「アオサギ」などはツルと似た外見をしていますが、たまたま似通った形に進化しただけで、生物としての系統は全く異なるとのこと。「コウノトリ」や「サギ」は肉食ですが、「ツル」は雑食なのだそうです。

松に鶴?

「松に鶴?」と言えば……わっかるかなぁ~? 実は、タンチョウの足は後方の指が小さいため、木の枝を握ることができないのだそうです。つまり、松の枝にツルが立つという構図はあり得ないとのことで、絵師がツルとコウノトリを見間違えたか、あるいは純粋に演技の良さそうなものをまとめただけじゃないか、とのこと。わっかんねぇだろうなぁ~

渡りを忘れたタンチョウ

「渡りを忘れたタンチョウ」と言う題名ですが、ユーラシア大陸のタンチョウは夏と冬で生息地を大きく移動させているのに対し、釧路のタンチョウは冬場も北海道に居座って越冬するようになったとのこと。

江戸時代には東北をはじめとして本州のあちこちでタンチョウが見られた記録があるとのことで、北海道のタンチョウが「渡りを忘れた」のは比較的最近のことみたいですね。

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