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寝台特急「サンライズ出雲」乗車記 (10) 「鉄道の要衝」

新見駅の左側(かつて留置線?があった場所と思われます)には「ようこそ」「新見へ」という文字が並び、その手前には「おもてなし花壇」がある……というところまで前回記しましたが、実はその後ろにこんな看板?もありました。

新見市は「A 級グルメのまち」だったのですね……。

峠だわ

新見から、芸備線の起点駅である備中神代(びっちゅうこうじろ)まではしばらく西に向かって進みますが、備中神代からは再び北に向きを変えます。岡山と鳥取の県境である「谷田峠」(たんだだわ)をトンネルで抜けて、鳥取県に入ります。

鳥取県側は一面の雪景色でした。ただ、道路はちゃんと除雪されているようです。

上石見駅運転停車

いきなりですが、「サンライズ出雲」は鳥取県に入って最初の駅で停車してしまいました。「かみいわみ」という駅のようですが……

なるほど、「上石見」ですね。「石見」と言えば島根県という印象がありますが、「石見国」と関係があるのか、それとも全く関係ないのか……?

屋根を備えたりっぱな歩道橋があります。どうやら駅舎は向かい側のホームにあるようですね(進行方向左側の部屋なもので、右側は見えないのです)。

上石見での小休止は、特急「やくも 6 号」と交換のための運転停車でした(相手も特急ですから、「サンライズ出雲」が待つのも已む無しでしょう)。3 分ほどの停車の後、出発です。

江尾(えび)駅で運転停車

30 分ほど走って、今度は「江尾」(えび)で再び運転停車です。今度は「やくも 8 号」と列車交換とのこと。

隣のホームには貨物列車が停車していました。もしかして「サンライズ出雲」のために道を譲ってくれたのかな? とも思ったのですが、さすがに違うような気もします。ホームの雪の積もり具合も結構なものですね。

いつの間にか山陰本線

列車の左側に自動車専用道路が見えてきました。国道 9 号の「米子道路」でしょうか。

JR 伯備線岡山県倉敷駅鳥取県米子市伯耆大山駅の間の路線ですが、終点にして山陰本線との接続駅の伯耆大山駅は「サンライズ出雲」の停車駅ではありません。実際、特急「やくも」も朝の岡山行きと夜の出雲市行き以外は通過なので、当然と言えば当然なのかもしれません。

ということで、「サンライズ出雲」はいつの間にか山陰本線に入っていたことになります。向こうに見える建物は「米子市民球場」のようです。

鉄道の要衝・米子

左手に見える線路の数が急に増えてきました。どうやら駅が近づいてきたようです。

よく見ると、除雪用のラッセル車の姿も。どことなく温暖なイメージのある中国地方ですが、日本海側は結構雪が降るんですよね。

妖怪のふるさとへは零番線から

米子駅に到着しました。境港に向かう「境線」が分岐する……だけの駅ではありますが、境線の後藤駅の近くに工場(後藤工場)があることもあり、古くからの鉄道の要衝……という印象があります。駅構内の広さも「さもありなん」と言った感じでしょうか。

窓ガラスが濡れていてピントを合わせるのも一苦労ですが、境線の乗り場が「0 番線」であることが辛うじて読み取れます。

境港と言えば「水木しげる」に縁のある町として有名ですが、その境港に向かう路線が「霊」に通じる「零番線」から出発するというのは(偶然でしょうが)なかなか洒落ていますよね。

ちなみにこの話、10 年以上前にも記事にした記憶があります……。

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