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木次線各駅停車 (12) 「木次」

備後落合行き 1449D は、定刻通りに南大東を出発しました。次の停車駅は「木次」(きすき)です。

木次の市街地に入りました。カーブが近いことを示すのであろう「曲」という警告標識が見えます。この先は 160R の深めの左カーブです。

「運転士支援システム」も木次駅到着が近いことを知らせていました。

木次駅の西側には「マルシェリーズ ショッピングセンター」というかなり大きなショッピングセンターがあります。大都会じゃないですか!

木次駅(きすき──)

木次駅の構内が見えてきました。「簸上鉄道」(ひかみ──)として開業した際の終着駅であり、現在も木次線の中心駅です。駅に隣接して車庫があり、タラコ色のキハ 120 が顔をのぞかせています。

木次駅のホームが見えてきました。おおおお、これはっ!

木次駅は(車庫を除けば)2 面 3 線の、典型的な国鉄型配線の駅です(現在は 3 番線は使用していないとのこと。確かに線路が途切れてました)。島型ホームの真ん中あたりには加茂中駅と似た構造の屋根も見えます。ただ、加茂中駅とは違ってホームの幅も十分に広いことがわかります。

あっ、1499D にカメラを向けている人もいますね!

空白の 51 分

1 番ホームに止まっているのは対向列車……の筈ですが、木次線の上りは 11:25 に到着する備後落合発木次止まりの 1450D と、12:16 木次発宍道行きの 1452D となっています。1449D の木次着は 11:53 なので、1 番ホームに止まっているのは宍道行きの 1452D なのだと思われますが、1450D が 51 分間停車して 1452D として再出発する……という運用の可能性が高そうですね。何故 51 分も停車するのかという話ですが……ほら、運転士さんもお腹が空くじゃないですか。

その理屈でいえば我らが 1449D も木次駅で 1 時間近く停車しそうなものですが、幸いなことに停車時間は 1 分のみです。そう言えばホームに代わりの運転士さんの姿が見えたような気も……。

例のアレ「八岐大蛇」

1449D は定刻通りに木次駅に到着しました。駅舎の改札口には「ようこそ神話のふるさと 奥出雲きすきへ」と記された看板が利用客を歓迎していました。「きすき」をひらがなにするというのも配慮があっていいですね。

「例のアレ」は見つけられなかったのですが(1452D の向こう側だったのかも)、トイレの前にイラストが描かれているのが見えました。

木次駅の「例のアレ」は「八岐大蛇」(やまたのおろち)とのこと。このイラストがそうなのかな? と思いつつ、良くみたらシッポのほうのクネクネ具合が木次線のルートのようだな、と思えたりも。

イラストの右下にはクレジットが。島根デザイン専門学校の皆さんによる作品のようです。

KISUKISEN 18 STATION

駅名標の下にはわずかに雪が残っていました。

駅名標の隣には「例のアレ」の代わりに「KISUKISEN 18 STATION」というロゴが描かれていました。「1」が「天叢雲剣」を、そして「8」が「八岐大蛇」をモチーフにしたもののようですね。

起点の「宍道駅」と終点の「備後落合駅」をカウントするとちょうど 18 駅なのですが、なるほど巧く考えたものです。右には「木次線18駅」の文字が、そして左には 18 駅の名前が表示されています。

構内踏切の罠

木次駅には跨線橋や地下道のようなものは無く、2 番・3 番ホームから改札に向かうには構内踏切を通ることになります。

見た感じでは、1449D を降りたお客さんは、1449D が出発しないと駅から出られないということになります。ホームの後ろ側(北側)に構内踏切があればいいのに……と思ってしまいましたが、ダイヤを考えると実はそれほどメリットが無いのかもしれません。

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