Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

木次線代行バスで各駅停車 (26) 「奥出雲おろちループ」

出雲坂根駅三井野原駅の間の直線距離は約 1.3 km ですが、車で移動した場合は国道 314 号を約 3.9 km ほど走ることになります。ちなみに木次線出雲坂根駅三井野原駅の間は 6.4 km で、この距離で 162 m ほど駆け上がることになります。単純計算だと 25 ‰ の上り坂、ということでしょうか。

国道 314 号の前方を横切る橋が見えてきました(三井野大橋)。これから左カーブを 1.7 周ほどして、前方に見えている三井野大橋を渡ることになります。このあたりの標高が約 587 m で、三井野大橋の路面高は 691 m から 714 m と言ったところですので、100 m 以上高いところにある、ということになりますね。

坂根トンネル

「三井野大橋」の下をくぐります。上から氷柱とかが降ってきたら大惨事だなぁ……と思ったりもしますが、三井野大橋の真下はトンネルでくぐるようになっているので、少なくとも鉛直方向の落下物についてはあまり心配する必要は無さそうです(良くできた設計ですね)。

「新紅葉橋」を渡りながら「雲龍橋」の下をくぐります。両者の路面高の差は約 37 m ほどでしょうか。

路肩に重機が見えますね。除雪作業中なのでしょうか?

「奥出雲おろちループ」の二つ目の橋である「冷泉橋」を渡るところです。右上には五つ目の橋である「雲上橋」が見えますね。

再びトンネルに入ります。延長 140 m の「平家トンネル」とのこと。

ループ橋を左に

平家トンネルを抜けると、すぐに橋長 359 m の「雲龍橋」です。橋の上はずっと左カーブで、この「雲龍橋」だけでほぼ半回転することになります。

このように、ひたすら左に曲がり続けるのですが……(ループ線の宿命ですね)

あっ、さっき走った「冷泉橋」が下に見えました。上に見えているのが「雲上橋」ですね。

六つ目の橋である「新平家橋」にやってきました。下に「雲龍橋」が見えるのと、ずっと遠くに木次線の線路も見えてるんですよね。ちなみに進行方向右側にも木次線の線路が見える筈なのですが、左手の景色に気を取られていてノーチェックでした。

道の駅「奥出雲おろちループ」

「奥出雲おろちループ」を一回転半ほど回って、坂の大半を登りきったところに「道の駅 奥出雲おろちループ」が見えてきました。もちろん代行バスの停車駅に「道の駅」は含まれませんので、まっすぐ通過します。

「奥出雲おろちループ」の最後の橋である「三井野大橋」が見えてきました。橋の構造が構造だけに、ほぼ真っすぐな橋ですね。

木次線からの大パノラマ

左手の山腹に木次線の線路が見えてきました! 「奥出雲おろちループ」が 4 % ほどの勾配でグルグルっとコンパクトに回ってきたのに対し、木次線スイッチバックを含めて山腹をトンネルと橋で繋いで、2.5 % ほどの勾配で坂を登ってきたことになります。

なるほど、この区間で雪崩なんかがあった日には目も当てられないですし、何よりも国道(奥出雲おろちループ)を経由したほうが圧倒的に短距離です。「近い・安い・速い」と言われたら鉄道の勝ち目は無さそうです。

でも、木次線の列車からも「奥出雲おろちループ」を含めた大パノラマを楽しめるということでもあるので、こと観光目的で考えると十二分に存在価値がある、とも言えそうです。

今回は図らずも代行バスの旅になり、これはこれで結構楽しんでいますが、一度は列車からこのあたりの大パノラマを楽しんでみたいものです。備後落合行きの場合は、進行方向右側にシートを確保すると良さそうですね。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International