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芸備線末端区間だけ各駅停車 (38) 「市岡・坂根」

新見行き 444D の次の停車駅は「市岡」です。

車窓には、神代川沿いの農村の風景が広がります。矢神駅を出発して 0.4 km ほどで芸備線は神代川を渡り、川の西側を通って北に向かいます。

市岡駅(いちおか──)

矢神駅から僅か 4 分ほどで市岡駅に到着しました。1 面 1 線(線路にホームがついているだけ)の単純な構造で、ホームは右側(南側・川側)にあります。

市岡駅は、目の前がすぐ国道 182 号というロケーションで、なかなかモダンな構造の駅舎があります(無人駅ですが)。Wikipedia によると、駅舎は「市岡ふれあいセンター」という名前なのだとか(併設?)。

道路からだとこんな風に見えるのですが……「市岡駅」という文字が無ければ、とても駅には見えませんね。


そして、停車中の列車からはこんな風に見えています。

駅間 2.6 km

市岡の次の駅は「坂根」です。市岡と、次の坂根の間は 2.6 km しかありません。このあたりの芸備線で駅間が 3 km を下回るのは久しぶりのような気がします(芸備線としては、備後庄原備後三日市の間が 2.0 km で、それ以来?)。

畑に積もっている雪が随分と少なくなりました。このあたりは日当たりが良さそうなので、雪が解けるスピードがちょっと早いのかもしれませんね。

市岡と坂根の間には山が邪魔をして平地が途切れているところがあります。国道が山に沿ったギリギリのルートを使ってしまっているので、芸備線はトンネルでショートカットしています。

トンネルを抜けた先で神代川を渡って、芸備線は川の南東側にやってきました。中国自動車道が神代川を渡っているのが見えますが、中国自動車道坂根駅の近くで一瞬だけ川の南東側にやってきて、すぐに川の向かい側に戻ってしまいます。トンネルを作らずに通り抜けるための苦肉のルート選定ですね。

坂根駅(さかね──)

中国道のすぐ近くにある坂根駅に到着です。「坂根」と言えば二段スイッチバックの「出雲坂根」を思い出しますが、坂根駅の開業が 1930 年(昭和 5 年)で、出雲坂根駅の開業が 1937 年(昭和 12 年)とのこと。早いもの勝ち、なんですね……。

1930 年の開業と言えば野馳駅と同じですが、野馳駅の駅舎が開業当時から使われている由緒正しいものなのに対し……

坂根駅の駅舎は、こりゃあまたなんともシンプルなものですね(笑)。今風のバスターミナルのような感じでしょうか。どうやら 2004 年にこの駅舎?に改築されたとのこと。

ホームにもベンチが用意されていますが、FRP 製の(木製と比べると)耐久性のありそうなものです。

駅舎(待合室)についている駅名標は、JR になってから目にすることが多くなったタイプのものです。次の停車駅は(芸備線の起点である)「備中神代」です。

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