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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (47) 「北海道原子力環境センター、再び」

毎度おなじみ「とまりん館」の前を通過して、共和町に入りました。

共和町に入って最初の信号である「環境センター前」交叉点も直進して……

あれれ?

この先の行程を考えると、時間に余裕がありそうなので、「北海道原子力環境センター」に立ち寄ってみることにしました。確か 2011 年以来 5 年ぶりの訪問……だったと思います(間違えてました。2010 年以来 6 年ぶりの訪問……が正解です)。

目と鼻の先なのに

このあたりには、温水プールなどの設備が充実している「とまりん館」と、ガッチガチの PR 施設である「北海道原子力環境センター」が立ち並んでます。ちなみに「とまりん館」の所在地が泊村で、「北海道原子力環境センター」の所在地は共和町です。

国道を挟んで斜め向こうに見えているドーム型の建物が「とまりん館」です。あっちはいつも人が多くて賑わっていたのに、こちらの「北海道原子力環境センター」と言ったら……(汗)。

北海道原子力防災センター(解体済み)

「北海道原子力環境センター」の敷地には「北海道原子力防災センター」も建っている……いや、建っていました(写真左側の建物)。

ただ、どうやらここ数年の間に解体されてしまったようで、今は空き地になっています。2018 年に撮影されたストリートビューでは、既に解体が完全に終わっていました。

広報展示室

それでは、「北海道原子力環境センター」の中に入ってみましょう。

名前からは一見さんお断りの研究機関のようにも思えますが、「広報展示室」が常設されていて、中を無料で見学することができます。

吹き抜けのロビーの左側を見ると……あー、この佇まいは 5 年前(2011 年) 6 年前(2010 年)と変わらずそのままのようですね。人の気配が殆ど感じられないんですよね。

ガラス窓の手前に説明資料が並んでいますが、これらも 5 年前 6 年前と同じものに見えます。懐かしいなぁ……。

活動する放射線監視システム「テレメータ室」

ロビーの右側にも同じような大窓があるのですが、窓の奥には巨大な液晶ディスプレイが 8 つ並んでいました。

ちゃんとタッチパネルも用意されていますが、特に操作しなくても表示内容は刻々と更新されていました。

道内の市町村に設置されたモニタリングポストで計測した線量の数値などが、巨大な液晶ディスプレイに表示されていました。

発電所のまわりにも、至るところに線量計や温度計が設置されて、常に監視を続けているようです。

ただ、北電が計測・発表していた希ガスヨウ素などの値が、30 年以上も誤っていた……なんて話もありましたよね……。

空間放射線を測定する施設・装置と単位の紹介

ガラス窓の前には、測定装置と「Gy/h」や「cpm」などの単位の説明が置かれていました。

隣には「空間放射線の監視結果について」と題された説明も置かれていました。

日本は世界平均と比べて自然放射線量が少ない代わりに、「医療被曝」による線量が多く、全体としては「世界平均」よりもやや線量が多い目だ、ということのようですね。

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