Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (204) 「路傍の『かばおか』駅名標」

稚内市沼川の中心部にやってきました。ここはかつて国鉄天北線の「沼川駅」のあったところで、道道 121 号「稚内幌延線」と道道 138 号「豊富猿払線」が交叉する(一部区間で重複)場所でもあります。

そんなこともあってか、周辺と比べると一回り大きな印象のある集落ですが、立派な郵便局もありまして……

この建物、なかなか格好良くないですか?

坂が多い理由

郵便局のすぐ先の交叉点で、道道 138 号との重複区間が終了します。道道 121 号はこのまま直進で、道道 138 号は左折することになるのですが、左折した先はかつての沼川駅です。

沼川の集落は河岸段丘の縁にあるため坂が多いのですが、段丘の下は一面の沼地だったので、坂の多い丘に集落を構えるしか無かったのでしょうね。沼川駅は段丘の端ギリギリに立地していたようにも見えます。

タツナラシ山の東を通るか西を通るか

道道 121 号「稚内幌延線」は、旧・天北線に沿ったルートを通って稚内空港に向かいます。前方の交叉点を直進してしまうと、上声問・上増幌を経由する道道 1119 号「稚内豊富線」に入ってしまうので、左折する必要があります。

どちらも最終的には恵北にたどり着くので、実は直進しても大きな問題にはならないのですが、青看板では「恵北」に向かうには左折するようになっていますね。

素直に左折してみると……お、こんなところに交通遮断機が。このあたりは草や低木に覆われた丘が続くので、冬場は風雪が厳しそうです。天候が荒れた際には速やかに通行止めにするのでしょうか。

サポート終了済み

道道 121 号は草が芽吹きつつある丘の中を走ります。夏になれば Windows XP っぽくなるのかな……と思ったりもしますが、そろそろこの表現に「???」となる人も多くなってきたでしょうか。

タツニウシナイ川と、その支流のニタトロオマナイ川が流れる平野部が見えてきました。このあたりは牧草地として整備されているからか、緑の色も比較的揃っていますね。

凹凸注意

これはニタトロオマナイ川の手前だったと思いますが、正式な「凹凸注意」の標識がありました。

注意喚起はありがたいのですが、これ、どう見ても標識の手前に凸凹があるような気が……(実は誤解だったのですが)。

ニタトロオマナイ川を渡ります。洪水対策なのか、川の堤防が少し高くなっているようですね。あ、この橋の手前に段差を修正した跡があるので、先程の「凹凸注意」はこのことを指していたのですね。

路傍の「かばおか」駅名標

樺岡の集落が近づいてきました。右側には体育館らしきものも見えます。

道路脇の縦長ヘキサ?には「稚内市 樺岡小中学校」と出ていますが、ここも 2002 年に「天北小中学校」に統廃合されています(「天北小中学校」は沼川にあります)。

この縦長ヘキサのちょい手前にはバス停があるのですが、そこにはなんと……

「かばおか」の駅名標が。駅は 7~80 m ほど西側にあったのですが、そこから駅名標を移設したみたいですね。雨ざらしなので経年劣化も激しいですが、逆に「本物」感があると言うか……。下手な記念碑よりもリアリティがあるのも良いですよね。道路脇にありながら気づかずにスルーしてしまったので、次に通った際にはちゃんと見ておきたいです。

先程の縦長ヘキサの手前には横断歩道も設置されていました。

ただ、小学校前の横断歩道におけるお約束の「押ボタン信号」は見当たりませんでした。閉校から 14 年が経過していたからか、それとも元々存在しなかったのかは不明ですが……。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International