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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (216) 「ミニ企画展『稚内の鉄路』」

「開基百年記念塔」の土台部分である「北方記念館」にやってきました。随分と窓の少ない建物という印象ですが、こうやって見てみると……窓のところに展示を並べるのもなかなか大変なんだなぁ……と。

ミニ企画展「稚内の鉄路」

本来の展示スペースの手前に「ミニ企画展」として「稚内の鉄路 -天北線の記憶-」という展示が行われていました。たらこ色のキハ 40 がいかにも「国鉄」を感じさせますね。

「ミニ企画展」ということもあり、小ぢんまりとした感じの展示ですが……

これはどの駅の時刻表?

おやっ、この「発車時刻表」はどの駅のものでしょう。ヒントとしては「曲渕と稚内の間」ということになりますが……

正解はどうやら「沼川駅」だったのかもしれません(確証は無いですが、おそらくそうではないかと)。当時のサイドボード(サボ)も展示されていますが、「小石行」や「稚内←→声問」の区間列車もあったのですね。

こちらはお隣の曲渕駅の「歴代駅長年代表」とのこと。この手の展示も良く見かけますが、歴代の駅長リストに名を連ねることは名誉なことだったのでしょうね。JR 北海道が発足してから急に文字の調子が変わったのは……何故なんでしょう。

エゾシカに非ず

「ミニ企画展」の次は常設の展示を見て回りましょう。随分と立派な角を持ったエゾシカだなぁ……と思いっきり勘違いしてしまいましたが、これは「トナカイ」の剥製でしたね。

こちらは「和船のいかり」とあります。江戸時代から明治時代にかけてのものだとか。

これは「ヒグマ」の剥製ですが……随分と小ぶりな個体ですね。「推定年齢 2 歳のヒグマの子供です」とありますが、下にしれっと「百年記念塔周辺の山にも生息しています」って……(汗)。

人は何故古地図を敷き詰めたくなるのか

「ミニ企画展」の横(窓のないエリア)では、本来の「企画展」(だと思う)が行われていました。「『伊能大図』北海道部分」とありますが……あ、入口で見かけた謎のゆるキャラ?もいますね。

こちら、よく見ると床に古地図が張られていました。以前に網走の「北海道北方民族博物館」でも同様の企画を見たことがありますが、人は何故古地図を敷き詰めたくなるのか……

地図の上には土足で踏み込んでも良さそうですが、ヒールやスパイクのついた靴など、床面のビニール?を損傷するおそれのある靴は NG とのこと。また古地図に描かれた文字を見るためのルーペの貸し出しも行っているようです。

確かにルーペが欲しくなる

稚内エリアの地図は、他の区画と若干色味が異なるように見えますが……

ノシャップ岬と稚内の市街地のあたりを見てみると……あー、これは確かにルーペが必要ですね。

あれ、こんな岬があったっけ……と思ったのですが、これは現在「声問岬」と呼ばれる岬のことですね。かつては「ウェンノツ」と呼ばれていたのですね。

再び常設展示へ

企画展示を見終わったので、再び常設展示に移りましょう。この先は「生活文化コーナー」です。

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