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紀勢本線各駅停車 (28) 「串本・紀伊姫」

袋港のあたりをトンネルで南に向かっていた紀勢本線は、トンネルを抜けると長い左カーブで北東に向きを変えます。踏切の先に見えているのは「串本幼稚園」とのことで、この踏切は本州で二番目に南にある踏切、みたいです(中途半端やなぁ~)。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。

踏切を抜けると「本州最南端の鉄道トンネル」を抜けて、続いて「本州最南端の踏切」を抜けると、今度は「本州で三番目に南にある踏切」です(何故最南端だけ写真が無い?

見事に蔦に覆われたアパートっぽい建物が見えますが、ストリートビューで現況を確認したところ……

ありゃりゃ。6 年の歳月は色々と変えてしまいますね……。

串本駅

串本駅にやってきました。2 面 3 線の国鉄型配線の駅で、主に 1 番線と 3 番線を使用する(2 番線は一部の列車が使用する)という、ごくごく標準的な使い方をされているようです。

駅に隣接したこちらの建物ですが、宿舎とかでしょうか。国鉄時代にはこういったアパートがあちこちの駅にあった、という話を聞きましたが……。

新宮行き 2333M は 3 番線に入線しました。串本駅には 14:48 着 14:48 発で、停車時間は 1 分未満っぽい感じです。臨時特急「くろしお 94 号」が設定された場合は、「くろしお 94 号」が 14:47 着 14:48 発になるとのこと。

改札には「ようこそ 本州最南端 串本駅へ」の文字が並びます。日本とトルコの国旗が並ぶのは「エルトゥールル号遭難事件」関連なんでしょうね。

どこを見ても「本州最南端」なのはまぁ当然なんでしょうけど、隙あらば「本州最南端」をねじ込んでくるのは逞しいと言うか……。

奇岩「橋杭岩

串本駅を出発して北東に向かいます。ここは串本町橋杭というところのようですが……

おや。道路脇にいくつも奇岩が見えますね。ちなみに海の向こう側に見えるのは「トルコ記念館」のある「紀伊大島」のようです。

海沿いに奇岩があるのは割と良くある風景だと思いますが、内側にまるで露天風呂のような浅瀬?を形成しているのは面白いですね(本来、奇岩と砂浜は相容れないような気がするので)。

やがて奇岩は姿を消し、国道 42 号とともに北に向かいます。国道の向こう側は砂浜のようですが、残念ながら車内からは見えません。

再び市街地に入ります。そろそろ次の駅でしょうか……。

紀伊姫駅

紀伊姫駅にやってきました。1 面 1 線の典型的な棒線駅ですが、殆どの駅で列車交換ができるようになっている紀勢本線では逆に貴重な感じもします。

駅舎はシンプルな構造ですが、ここ数年で駅舎が改築された和佐駅田並駅と比べると、一応建物としての形は残っていると言うべきでしょうか(汗)。

紀伊姫駅は 1936 年に「紀伊中線」が開通した際に設置された駅で、開設当初から無人駅だったようです。「紀伊姫」という駅名は人名のようにも思えますが、串本町姫(かつての西牟婁郡西向村姫)に由来するもので、既に太多線に「姫駅」があったため旧国名の「紀伊」を冠したとのこと。

姫ではなく隣の伊串いくしに駅があっても良かったんじゃないか……と思ったりもするのですが、もしかして姫の西北西にある「姫川」集落からの利用も考慮していたということでしょうか。

2333M は紀伊姫を出発しました。次は古座駅です。

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