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紀勢本線各駅停車 (36) 「宇久井」

新宮行き 2333M は、那智を出発してからひたすら海沿いを進みます。この海岸は「狗子の浦」とのことで、間もなく砂浜が終わり断崖絶壁に変わろうとしています。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。

このあたりは国道 42 号が山側を通っているので、車窓から海の眺めを遮るものはほぼ何もありません。右側の水平線上に見えている平べったい土地は、もしかしたら太地湾のあたりでしょうか?(勝浦のあたりは右側に見切れていると推測)

宇久井駅

「狗子の浦」を抜けると国道と紀勢本線は揃ってトンネルに入り、トンネルを抜けると那智勝浦町宇久井うぐい(かつての宇久井うぐい村)の市街地です。安全側線が見えてきた……ということで、宇久井うくい駅に到着ですね。

宇久井駅にも保線用車輌の基地?があるようです。機関車?には「田辺保線区」の文字がペイントされていますね。

宇久井駅は 2 面 2 線の相対式ホームの駅ですが、駅舎と 1 番ホームの間には隙間(段差)があります。1 番ホームの紀伊田辺側に荷物ホームがあった……としても不思議では無い感じです。

地名は「うぐい」、駅名は「うくい」

この「宇久井駅」は 1912 年に新宮鉄道の駅として開業していますが、当時の駅名は地名と同じく「うぐい」と読んだとのこと。ただ 1934 年に新宮鉄道が国有化された際に、何故か駅名が「うくい」に変えられてしまったそうです。国鉄にはこういったエピソードが意外と多い印象がありますが、これは担当者のうっかりなのか、それとも意図的なものだったのか、どっちなんでしょう……?(天北線の「周磨しゅうまろ」なんかは流石に「うっかり」だと思うのですが)

宇久井駅には跨線橋があり、新宮方面の列車に乗車する場合は階段で 1 番のりばに上がった後、ホームの新宮側にある跨線橋を渡ることになります。階段を登っている人が見えますが……

新宮行き 2333M はここで特急「くろしお 30 号」とすれ違うようです。1 日 15 往復設定されている特急「くろしお」のうち、新宮発着の列車は 1 日 7 往復しか無いのですが、それでも結構な頻度ですよね。

改札の目の前に停車

新宮行き 2333M は特急「くろしお 30 号」が出発した後も動こうとしません。2333M は宇久井駅で 10 分ほど停車するみたいですが……

どうやら紀伊田辺行き 2338M の到着を待っていたみたいです。よく見るとホームの手前には点字ブロックが見当たらないのですが、これってワンマン列車の出口が改札の真ん前に来るように停車位置を設定してあるんですね。

ちなみにこの宇久井駅ですが、那智勝浦フェリーターミナルの最寄り駅だったとのこと。改めて考えてみると勝浦港はかなり入り組んだ場所にあるので、防波堤の開口部が北東にある宇久井はフェリーターミナルの適地だったように見えます。那智勝浦 FT に寄港するフェリーは 2005 年で廃止されてしまったとのことですが、果たして復活の日は来るのでしょうか……。

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