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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (9) 「カエルのレントゲン写真」

「ミール展示館」と「本館展示室」の間の通路には「サイエンスークイズ」なるものが。どれどれ……と思って見てみたのですが、これってかなり難問では……?

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、各種サービスの実施状況や営業時間などが現在と異なる可能性があります。

気になる回答は、なんと「ステーキを焼いたようなにおい」とのこと。船外活動を終えたあとに、ステーキを思い出しながら宇宙食を食べていたと考えると、ちょっと気の毒に思えてきますね。

ちなみに、館内でちょくちょく見かけるこちらのキャラクターは「サイくん」「エンくん」「スーちゃん」と言う名前のようです。なるほど、それで「サイエンスークイズ」なんですね。

ソ連の「ソユーズ」で「ミール」へ

日本人初の宇宙飛行士が「スペースシャトル」ではなくソ連の「ソユーズ」に搭乗したというのも、今にして思えば面白い話ですが、「よほどソ連は金が欲しかったんだなぁ」という感想と同時に「日本は金持ちだった・・・んだなぁ……」と思ってしまいますね。

これは当時の「ミール」船内の様子ですが、中々貴重なスナップのような……。船内はしっかりと暖房が効いているのか、薄着のクルーが目立ちますね。

「一般人が宇宙へ行く時代の到来」とあります。最近は国内外の資産家が手軽に「宇宙旅行」を楽しむケースが増えてきましたが、宇宙ステーションへの滞在については、現状はまだ限られているでしょうか。

ショーケースの中には、「ミール」で使用されたカメラの横に……

何故か「世界で初めて大気圏外で使用されたカメラ」が展示されていました。ミノルタ製だったんですね。

カエルのレントゲン写真

今度はレントゲン写真が出てきました(バックライト付きなのは見やすくて良いですね)。宇宙ステーションに長期滞在すると、帰国後はしばらく立ち上がることすら困難になる……という話を聞いたことがあるのですが、「筋肉が衰える」というだけではなく骨格にも問題が生じるのではないか……という視点からの研究のようですね。

1990 年に秋山豊寛氏が「ミール」に「滞在」した際には 6 匹の「ニホンアマガエル」を帯同したとのこと。

カエルは両生類ですがヒトと同じ「脊椎動物」ですし、コンパクトなのが良いですよね。

カエルと言えば両足をワイドスタンスにしてしっかりと腰を据えている印象がありますが、無重力状態だと長い脚が伸び切った状態になるんですね(地球上でも跳躍中はそうなんでしょうけど)。

充実の模型ラインナップ

「本館 プラネタリウム」と繋がっている渡り廊下に向かいます。

渡り廊下の手前にある、開放された防火扉の横には「苫小牧市科学センターがマンガに描かれました!」との紹介が。「僕だけがいない街」の作者・三部さんべけい氏は苫小牧のご出身とのこと。

渡り廊下にもショーケースが置かれていて、中には各種ロケットの模型が飾られていました。一番左にはナチス・ドイツの「V-2 号ロケット」の模型もあるのですが、これは流石に縮尺が違いますよね。

右側には「スペースシャトル」のほか、欧州宇宙機関の「アリアン IV」や中国の「長征 2 号 F」などが並んでいるのが目を引きますね。

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