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釧網本線各駅停車 (41) 「南斜里・中斜里」

網走行き 4730D は清里町を出発しました。空模様は相変わらず怪しいですが、畑に芽吹いた新緑が景色に彩りを加えるべく全力奮闘中……でしょうか。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

南斜里駅(B70・2021/3/13 廃止)

おや、ここはどこでしょう……?

見出しで最初からバレバレですが、南斜里駅に到着しました! 往路で乗車した釧路行き快速「しれとこ」は南斜里・南弟子屈・細岡の各駅を通過していたのですが、網走行き 4730D は釧網本線の全ての駅に停車します。妙なタイミングですが、これで「全駅停車」をクリアした……ということになりますね。

前述の通り、この南斜里駅は「極端にご利用の少ない駅」のひとつで、2021 年 3 月に廃止されてしまいました。ホームと駅名標しか無い極限までシンプルな構造でしたが、意外なことに「仮乗降場」ではなく「駅」として開業していたんですよね。

そのため、国鉄北海道総局が出していた「北海道駅名の起源」にもちゃんと記載があります。「南斜里」の駅名の起源は、と言えば……

  南斜里 (みなみしやり)
所在地 (北見国)斜里郡斜里町
開 駅 昭和37年10月1日 (客)
起 源 「斜里」の南方にあるため、「南」 をつけたものである。
(「北海道駅名の起源(昭和48年版)」日本国有鉄道北海道総局 p.164 より引用)

まぁ、そりゃそうですよね……。

網走行き 4730D は南斜里を出発しました。南斜里駅は「西二線」のすぐ横にあったんですよね。

南斜里駅・中斜里駅については釧網本線ほぼ各駅停車 (12) 「中斜里・南斜里」もあわせてご覧ください。

中斜里駅(B71)

南斜里を出発して 2~3 分ほどで、次の中斜里駅に到着です。南斜里と中斜里の間は 2.2 km しか無く、駅間 5 km 超えが当たり前の釧網本線としては異様に短かった……ということになりますね。

これは貨物列車のコンテナっぽいですが、カラーリング(文字があったと思しき位置)が「国鉄コンテナ」とはちょっと異なるような……?

中斜里駅に到着しました。かつては JR 貨物の駅も併設していたこともあり、構内には何本もの線路が並んでいましたが、旅客駅としては当時から棒線駅だった……ような気がします。ホームと駅舎は進行方向右側にあるのみです。

ところで、この駅舎はいつ頃改築されたものなんでしょう。例によって JR 北海道が発足した頃かとも思われるのですが……

この柱のあたりを見ると、そこそこくたびれているようにも見えるんですよね。まぁ国鉄分割民営化から 30 年(2017 年時点)ほど経過しているので、この程度は普通に「経年劣化」と言えそうな気もしますが……。

駅名は「ひらがな」で

そういえば、釧網本線の駅は、駅舎にひらがなで駅名を記すのが一般的なんでしょうか。全てがそうだとは言えませんが、結構な確率のような気がするんですよね。

例えば「札弦駅」もこんな感じでしたし……

「磯分内駅」もひらがなでしたよね(これはどことなく国鉄っぽい印象もありますが)。

あと「遠矢駅」も……

駅名がアイヌ語由来の地名から来ている場合は、実は「ひらがな」というのは悪くない選択肢なんですよね。

次は「知床斜里

網走行き 4730D は中斜里を出発して、次の「知床斜里」に向かいます。

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