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石北本線ほぼ各駅停車 (28) 「奥白滝信号場」

特別快速「きたみ」が白滝を出発して、数分ほどボケーっとしていたのですが、なんとその間に(2016 年に廃止された)「上白滝駅」跡を通過してしまいました……。

上白滝駅(A44・廃止)

旧白滝駅と同じく、在りし日の上白滝駅の写真もパブリックドメインとして公開されていました(本当に助かります。ありがとうございます!)。

Wikimedia Commons より借用。この作品の作者である 221.20 氏は、この作品をパブリックドメインとして提供しています)
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上白滝駅も 1 面 1 線の棒線駅だったようで、これは同日に廃止された旧白滝駅と同じ……ように思えますが、旧白滝駅が 1947 年に「旧白滝仮乗降場」として設定されたのに対し、上白滝駅は 1932 年に石北線が開通した際に「上白滝駅」として開業していました。かつては貨物や荷物の取り扱いもあり、当時は棒線駅ではなく 2 面 2 線の相対式ホームだったとのこと。

1992 年からは 1 日 1 往復しか列車が停車しなくなり、「日本一停車する列車の少ない駅」の座を 24 年間守り続けていましたが、ついに「利用者僅少のため」2016 年に廃止されてしまいました。

2010 年時点の時刻表の写真が Wikipedia にリンクされているのですが、1 日 1 本の列車は朝の網走行きと夕方の旭川行きで、どちらも石北本線の終点まで行く上に、生野・将軍山・北日ノ出が通過だったというのが面白いですね(これらの通過駅も現在は全て廃止済みです)。

特別快速「きたみ」は「石北トンネル」に向かって快調に走り続けます。線路脇の北斜面には残雪が目立つようになってきました。

踏切を通過します。警報機・遮断機完備の第一種踏切です。

奥白滝信号場

列車が速度を落としました。これは、もしかして……?

どうやら奥白滝信号場を通過するようです。ここはかつての「奥白滝駅」で、2001 年に信号場になりましたが、当時の駅舎と思しき建物が健在でした。

建物は進行方向右側だったので、またしても写真をお借りすることにしました。

Wikimedia Commons より借用。この作品の著作権者である「Sanyo 2012 2505 2013」氏は、この作品を以下のライセンスで提供しています。: クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際ライセンス)

石北トンネル

奥白滝信号場を通過して 5 分ほどが経過しました。残雪の量が更に増えてきましたね。

「石北トンネル」に入りました。車輌の前方(と後方)にはロングシートのエリアがあるのですが、遠軽から乗ってきたお客さんが陣取っていて、まるでサロン席のようになっていました。

キャリーバッグ片手だと、頭上の棚にキャリーバッグを乗せるのもちょいと危険がありますし、転換クロスシートの席に座ってしまうと足元にキャリーバッグを転がす余地もありません。車両前方だと正面方向の展望もそこそこ楽しめるので、ロングシートをチョイスしたのは大正解かもしれませんね。

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