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石北本線ほぼ各駅停車 (37) 「東雲」

旭川行き 4530D は定刻通りに上川を出発しました。石狩川を渡ると、右手にかなり印象的な形をした山が見えてきましたが、これ、まるで人が寝ているように見えませんか?

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 4 月~ 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

東雲駅(A42・2021/3/13 廃止)

……などと思っているうちに「東雲とううん駅」に到着です。

この東雲駅も 2016 年時点の「極端にご利用の少ない駅」にリストアップされていて、2021 年 3 月に廃止されてしまいましたが、同日に廃止された生野駅よりは利用者がいたようで、1 日平均乗車人員が「10 名以下」とされていました(生野駅は「1 名以下」でした)。

駅名標の横には「東雲駅発車時刻」が設置されていました。

旭川方面が 1 日 6 本で上川方面が 1 日 5 本とのこと。上川-旭川間は(区間運転列車と特別快速「きたみ」を除けば)1 日 8 往復が設定されていたので、旭川方面の普通列車は 1 日 2 本、上川方面の普通列車は 1 日 3 本が通過していたことになりますね。

東雲駅は 1 面 1 線の棒線駅ですが、駅名標・時刻表の横にはちゃんと「きっぷ運賃表」も設置されていました。旭川まで 930 円というのは……安くもなく高くもなく、と言ったところでしょうか。

ホームはプレキャストコンクリート製のものです(ようやく覚えたらしい)。

物置駅舎!

面白いのは、待合室も設置されていたことで……。例によって Wikimedia Commons から写真をお借りしました。

Wikimedia Commons より借用。この作品の著作権者である「Mister0124」氏は、この作品を以下のライセンスで提供しています。: クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際ライセンス)

いやー、物置駅舎って糠南駅だけの専売特許じゃなかったんですね(汗)。しかも糠南駅とは違って、すぐ後ろに立派な建物があるのもシュールさが増し増しで……。

更にこの待合室、駅のホームともびみょうな距離感があります。

Wikimedia Commons より借用。この作品の著作権者である「Mister0124」氏は、この作品を以下のライセンスで提供しています。: クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際ライセンス)

東雲駅は国道 39 号のすぐ近く(北側)に存在していたのですが、ホームと駅舎は線路の北側にあり、国道とは直接行き来が出来なかったようです。

ただ、何故か国道側には防風柵に隙間があり、東雲駅のほうに歩いて行けそうに見えます……が、やはりと言うべきか「線路横断禁止」の札が出ていますね。

1977 年頃の航空写真を見ると、やはり道が存在していたように見えます。勝手踏切があったのか、それとも踏切が廃止されてしまったのかはわかりませんが……。

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

江差牛山

そう言えば、この人が寝ているような山の話をするのをすっかり忘れてしまっていましたね。この山は「江差牛山」の西端で、手前を石狩川が流れています。

江差牛山」は e-sa-us-i で「頭・前・ついている・もの」ではないかと言われていますが、まさに「頭が石狩川についている」んですよね。

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