「宮之浜園地」にやってきました。対岸に「兄島」を望む北海岸で、湾状の入江には砂浜が広がっています。
宮之浜海岸と兄島の間には「滝之浦湾」が広がっていて、2 km ほど離れています。ただ宮之浜の東には「兄島瀬戸」と呼ばれる海峡があり、最狭部は 0.5 km ほどの幅しかありません。架橋の構想があったのも納得ですね。
【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2024 年 4 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。
波打ち際に出るウッドデッキの手前には大小二つの看板が立っていました。
右側の大きな看板は「宮之浜園地案内図」です。宮之浜園地は楕円形の湾に面していますが、湾から外に出たところは「兄島瀬戸」の入口で、潮の流れが速くて危険なため遊泳禁止とのこと。
左側の小さな看板は、グリーンアノール駆除のために兄島に向かう作業船に注意を促すものと、ブイへの係留禁止、そしてツヤオオズアリ対策のトラップについての注意喚起を行うものです。
無駄のない文章
4 月という時期もあってか、人影も見当たらない……と思ったのですが、よーく見ると向こうの方の砂浜に 2 人ほどいますね(駐車場には車もバイクもあったので、どこかに人がいる筈)。宮之浜はとても静かで穏やかな場所ですが、なんとこの近くに特攻兵器「震洋」の基地があったのだとか。
ウッドデッキの横にも、何やら説明板らしきものが立っています。
「小笠原の生態系を守るために」と題された説明文がありました。決して長くない平易な文ですが、必要な情報がきちんと詰め込まれたとても良い文章ですね。ぜひご一読を。
「小笠原の生態系を守るために」の隣(海側)にも、兄島に向かう小型船に注意を促す看板が立っていました(内容は先程見たものと全く同じです)。兄島はマイマイ類を捕食する侵略的外来種である「グリーンアノール」の侵入が確認されていて、グリーンアノールの生息域の拡大を防ぐために「総力戦」とも言える対策が現在進行形で実施中です。
静かな海岸です
宮之浜海岸の東側を望みます。兄島がすぐ近くに見えますが、これでも結構離れているんですよね。
左側には岩山が三つ見えますが、遊泳できるのは最も手前の岩山までです。
それにしても、時期が良かったのかもしれませんが、静かでいいところですね。この先の予定が詰まってなければ、しばらく佇みたくなる場所です。
「グリーンアノールホイホイ」が!
そう言えば、木の幹に赤いシールのようなものが巻かれていますが……
これと同じものは「小笠原ビジターセンター」で見かけましたね。グリーンアノールの駆除に使用するトラップ、謂わば「グリーンアノールホイホイ」です。
www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International