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レンタカーで父島一周 (26) 「種子除去装置の使い方」

「小港海岸入口」のロータリーには、妙なものが置かれていました。手前に置かれているのは、店の軒先で良く見かける、靴底の泥を払う「ブラシマット」のようです。

実はこの「ブラシマット」、中央山の手前でも一度見かけていたんですよね。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2024 年 4 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

マットの横には「種子除去装置の使い方」と書かれた箱が置かれていて、はこの周りにはいくつもの霧吹きが置かれています。どうやら箱の中には「コロコロ」が入っているようです。

「コロコロ」で服についた種子を取り除き、靴底は泥を落とした上で「木酢スプレー」をかけてください……とのこと。木酢液もくさくえきには殺菌作用があり、害虫を防ぐ効果があるようですが、ここで靴底にスプレーする理由は「プラナリア対策のため」とあります。

父島ではプラナリアの一種である「ニューギニアヤリガタリクウズムシ」のためにマイマイの生息数が激減しているため、これ以上プラナリアの生息域を広げないためにも、ここで靴底の泥を払い、木酢液をスプレーしてプラナリアを持ち込まないようにしましょう……ということですね。

筒は何処に

その横には「森林生態系保護地域」と書かれた看板が立てられていて、手前には石の入ったプランターが置かれています。

手書きの案内板のインパクトが凄いのですが、「利用される方は行き先別に 1 名 1 個石を筒に入れて下さい」とあります。プランターの中には 5 種類の石が入れられていて、どうやら「島民」「ガイド」「調査・研究」「観光」「行政・仕事」でそれぞれ異なる種類の石を「筒に入れる」ようです。

「え、筒って?」と思ったのですが、よく見ると看板の上に「中山峠」「袋岬」「ブタ海岸」「高山」「ジョンビーチ」と書かれた筒が置かれていますね。どれも緑色なので背景に溶け込んでしまったような……。

小港海岸

どうやら「小港海岸」に行くだけであれば特に石を入れる必要は無さそうな感じですね。ということで、木立の中の小径を歩きます。

このあたりは一般車輌は進入禁止ですが、管理用の車輌(おそらく軽自動車)が出入りしているようですね。

「小港園地案内図」がありました。このまま直進すると「休憩舎」があるとのことですが……

ああ、あれですね。

「休憩舎」にやってきました。葉っぱを葺いた屋根がいかにも南国風ですね。

さすがに 4 月だからか、海岸には人の気配は感じられません。

左側(=南側)には八瀬川の河口がある筈ですが、砂浜で塞がれているようにも見えます。小港海岸からお隣の「ブタ海岸」に向かうには、正面に見えている山を越えて行く必要があるとのこと。その際は靴底の泥を払った上で、木酢液を靴底にスプレーすることになります。

枕状溶岩

手前の柵は風によって砂が飛ばされるのを防ぐためのもの、でしたっけ。その向こうには穴の空いた岩岬が見えます。

二つある穴のまわりには、まるで亀の甲羅のような模様が見えます。溶岩が冷えて体積が縮小したことによるクラック、でしょうか……?

誰もいない海というのも、風情があっていいものですよね。

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