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南海フェリー「フェリーかつらぎ」乗船記(駅前広場編)

恐ろしく緑豊かな「和歌山港駅」の話題を続けます。和歌山港駅は築堤の上にあるのですが、これは県道 16 号「和歌山港線」との立体交叉を考慮した構造なんでしょうか。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 7 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

ホームと線路は「3 階」に相当する位置にあり、改札口は「2 階」に相当する位置にあります。改札口とフェリーの桟橋の間はボーディングブリッジで直結されていて、階段の上り下りが最小限で済むようになっています。

タクシー乗場

駅はフェリーの乗り換えに特化した構造になっているものの、ちゃんと駅前広場もあります。

「タクシー乗場」の標識ですが、見事なまでに錆びちゃってますね……。

駅前広場には和歌山バスの「和歌山港駅」バス停もあります。「タクシー乗場」と「バス停」は同じ場所を共有しているっぽい感じですね。

バス停(兼タクシー乗場)には木製のベンチも設置されていました。「紀州材」を使用したベンチとのことですが、素敵なベンチを寄付してくださった企業の好感度が(自分の中で)爆上がり中です。

あと、今頃気づいたのですが、この「緑豊かな駅前」は植栽の手が行き届いているんですよね。誰かがきちんとメンテナンスしてくださっているということになるのですが……(ありがたやありがたや)

和歌山港駅」バス停

和歌山バス」の文字の上には南海グループのマークがついています。収支の関係で南海バスから分社化したとかかな……と思ったのですが、南海バスの発足が 2001 年で、和歌山バスは 1975(昭和 50)年に南海電気鉄道・バス部門の和歌山エリアのバスを引き継いだとのこと。思ったよりも歴史の長い会社だったようです(失礼しました)。

和歌山港駅」バス停からは「(南海)和歌山市駅行き」と「(JR)和歌山駅行き」のバスが出ているため、「バスの行き先にご注意ください」という警告が貼られていました。

「JR」と「南海」の文字が白抜きっぽくなっています(黄色のようにも見えますが)。バスはフェリーからの乗り継ぎ客をターゲットにしたもので、「和歌山駅行き」と「和歌山駅行き」が数分間隔で出発するので、うっかり乗り間違える人がいたとしても不思議はありません。

無人の「和歌山港駅

それでは、階段を登って「和歌山港駅」に向かいましょう。

構内はちょっと薄暗い感じもしたのですが、蛍光灯の数は最小限まで減らされていて、窓口だったと思しきところはシャッターが降ろされています。和歌山港駅は 2012 年に無人化されたとのこと。

無人駅とは言え、自動改札機が並んでいるので、こっそりホームに忍び込むのは難しそうな感じです。

「次の列車は 13 時 15 分発」という「ご案内」が出ていました。この駅は無人なのにどうして……と思ったのですが、よく考えると「和歌山港駅」は終着駅なので、少なくとも運転士さんはちょくちょくやってくるんですよね。

運転士さんが折り返しで出発する直前に「ご案内」を更新している……ということなのでしょう。次の電車は 2 時間先ですが、次の徳島港行きのフェリーが出るのも 2 時間半先なので……。

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