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冬の爆発踏切と角島大橋 2017 (21)「絶景の千本鳥居」

国道 191 号を北上して角島大橋を目指します。吉見駅と梅ヶ峠駅の間で国道は山陰本線の下をくぐって線路の東側(内陸側)に移動です。

実は本州最西端の駅らしい「梅ヶ峠駅」の近くまでやってきました。

本州最西端の「梅ヶ峠駅」(うめがとう──)ですが、ご覧のように、割とあっさりしたタイプの駅舎です(ドラレコの動画から起こしたもので、いつも以上に画質がアレなのはご容赦を)。

全国宅配でございまーす

梅ヶ峠駅を過ぎてすぐのあたりで、かつての豊浦町域に入ります(2005 年に新設合併で「下関市」となっています)。このあたりは「サザエ」を絶賛プッシュ中なんでしょうか。

山陰本線黒井村駅にほど近い「黒井村駅前」交叉点にやってきました。このあたりは、かつては確かに「黒井村」という村だったそうですが、1955 年に周辺の村と合併して「豊浦町」となってからも(そして「下関市」になった現在も)、駅名が「黒井村」のまま、というのは面白いですよね。

そもそも、駅名に「村」がついている時点で割と珍しいかと。

川棚温泉川棚温泉駅の間を

更に国道を北上して、かつての豊浦町の中心地だった「川棚」にやってきました。現在も「下関市 豊浦総合支所」があります。

山陰本線川棚温泉駅から「川棚温泉」までは 2 km ほど離れています。大正時代に「川棚温泉駅」と「川棚温泉」の間(ややこしい)を結ぶ鉄道の建設計画があったそうですが(温泉鉄道)、鉄材価格の高騰によりレールが買えなくなり、結局開通すること無くそのまま路線免許が失効してしまったのだそうです(未成線)。

現在、この「川棚交差点」から右に県道 40 号「豊浦清末線」が伸びていますが、この道路が未成に終わった「温泉鉄道」の路盤を再利用しているとのこと。言われてみれば随分とカーブの少ない、快適な道路に見えます。

山口県済生会豊浦病院

国道 191 号を更に北上すると、再び JR 山陰本線と横並びになりました。JR の向こう側に随分と立派な病院の建物が見えます。

この病院は「山口県済生会豊浦病院」で、2018 年 7 月に使用を開始した新しい建屋だったようです(撮影したのは 2017 年 12 月ですから、まだ完成前だったことになりそうですね)。

この「山口県済生会豊浦病院」ですが、元々は結核療養所として設立され、「広島陸軍第一病院小串転地療養所」や「山口陸軍病院小串分院」などを経て国立の療養所となり、その後「国立山口病院」などを経て現在は山口県済生会に管理運営を委託しているとのこと。凄く歴史のある病院のようですね。

山口県済生会豊浦病院」があるのは「小串駅」のすぐ近くです。「川棚」と「小串」の関係はちょっと良くわからないところがありまして、見た感じは小串のほうが街の規模は大きそうに見えるのですが、「豊浦総合支所」があるのは川棚です。川棚の街は決して大きくは無いものの、他の市街地との中間地点にあるからか、役所などが置かれた……ということかもしれませんね。

絶景の千本鳥居

病院のある「小串」の集落を抜けて、更に北に向かいます。

川棚温泉」行きの路線バスとすれ違います。少しずつ青空が覗くようになってきました。

鉄道と道路を通すために斜面を大掛かりに削ったと思しき場所にやってきました。なんと、崖の上に鳥居が見えますね。

伏見稲荷大社の千本鳥居を彷彿とさせる、大量の鳥居の並びが見えます。

そして道路の右側には謎の看板?が。

どうやら豪快に褪色した後だったようで、目一杯逆補正してこんな感じに落ち着きました。「福徳稲荷神社」と書いてあるようですね。

豊浦町の「福徳稲荷神社」は、航空写真で見るとなかなかの規模のお稲荷さんのようで、道路脇の崖の上に見えた社(「谷川稲荷」とあります)まで千本鳥居が並んでいるようです。ああ、やはり「絶景の千本鳥居」として有名みたいですね。

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