Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

札沼線と急行「はまなす」の旅

新十津川→京都 1568.9 km (8) 「急行『はまなす』乗車記 (3)」

急行『はまなす』乗車記 (3) 青森行きの急行「はまなす」は、ついに青函トンネルを抜けました。ということは……本州ですね!(そりゃそうだ) まだ 5 時過ぎですが、窓の外の景色はすっかり朝が来た! という感じです。 木古内は通過した「はまなす」ですが、…

新十津川→京都 1568.9 km (7) 「急行『はまなす』乗車記 (2)」

急行『はまなす』乗車記 (2) 急行「はまなす」は青森に向かって順調に走り続けます。東室蘭には定刻通りに同着しました。1 分の遅れを見事に取り戻しましたね。 「はまなす」は、ご存知の通り函館や青森に向かう夜行急行なのですが、意外なことに途中の東室…

新十津川→京都 1568.9 km (6) 「急行『はまなす』乗車記 (1)」

急行『はまなす』乗車記 (1) とうとう、題名の中に題名を含めてしまうという荒業に手を出してしまいました(すいません)。しばらく旅に出ていたものですから、前回から随分とお久しぶりになってしまいました(前回の記事はこちらです)。 青い客車 青森行き…

新十津川→京都 1568.9 km (5) 「石狩当別→札幌(27.5 km)」

石狩当別駅の 3 番のりばで札幌行き 642M の到着を待ちます。そう言えば当別も伊達家が開拓した土地なんですよね。 北海道医療大学発の札幌行き 642M が入線してきました。 早速車内へ……うわぁお! まぁ、土曜日の夜 9 時に当別から札幌に向かおうとする人は…

新十津川→京都 1568.9 km (4) 「石狩当別(50.6 km 地点)」

結局、おにぎりをあたためてもらうこと無く石狩当別駅に戻ってきました。小綺麗なビルのようにしか見えませんが、石狩当別駅の北口です。 見どころたっぷり? 石狩当別駅は橋上駅舎で、北口と南口の間は自由に通行できる構造なのですが、壁には所狭しとばか…

新十津川→京都 1568.9 km (3) 「おにぎりあたためますか?」

新十津川から京都まで、1568.9 km を 23 時間 46 分かけて移動してみよう……というネタ……あ、いや、企画なのですが、ちょいと先の旅程をネタバレしてしまいますと、実はこうなっていたのでした。 5434D 新十津川 19:22 → 石狩当別 20:53642M 石狩当別 21:13 →…

新十津川→京都 1568.9 km (2) 「新十津川→石狩当別(50.6 km)」

石狩当別行きの 5434D は、新十津川を 19:22 に発車しました。進行方向右側の車窓には、暮れゆく空の中に三日月が見えていました。 晩生内駅(18.5 km) 定時通りの 19:52 に、晩生内に到着しました。晩生内の駅舎は西側にあったので、下り列車からはうまく…

新十津川→京都 1568.9 km (1) 「出発駅・新十津川」

えー、突然サブタイトルが変わりました。これまで函館から新十津川までの旅程をご覧頂きましたが、札沼線(学園都市線)上りの終列車 5434D で札幌に戻る……だけでは飽きたらず、そのまま京都まで戻ることにしました。23 時間 46 分で新十津川から京都まで 15…

札沼線各駅停車の旅 (17) 「新十津川駅前を散策」

まだ 5434D の発車まで 20 分ほどあるので、駅前を散策してみることにしました。 駅前で一番目立つのがこの案内板ですね。航空写真ベースで新十津川の中心街(と滝川市の一部)が描かれています。赤丸の数字の説明が無いな……と思ったのですが、左側の「中心…

札沼線各駅停車の旅 (16) 「駅ノート」

昨日の記事でもちらっと話題にしましたが、新十津川駅の待合室には想像以上に色々なものが展示・配布されていました。 まずは右から見てみましょうか。新十津川町観光協会謹製の「案内図、時刻表を配付しています」とあります。「函館本線滝川駅まで(徒歩約…

札沼線各駅停車の旅 (15) 「新十津川駅 発車時刻表」

5433D が折り返しの 5434D として発車するまでの 25 分ほどの間に、新十津川駅の内外をくまなく探索しておきましょう。ということでまずは駅舎に向かいます。 勘亭流の「歓 ようこそ新十津川へ 迎」の文字がインパクト抜群なのですが、いったいいつ頃からこ…

札沼線各駅停車の旅 (14) 「終着駅、新十津川」

中徳富駅(二代目・廃止) 下徳富(しもとっぷ)を発車すると、あとは終着駅の新十津川を残すのみとなりました。実は、下徳富と新十津川の間には「中徳富駅」(二代目)という駅があったのですが、利用客がほぼ皆無にまで落ち込んでしまったため、2006 年に…

札沼線各駅停車の旅 (13) 「南下徳富・下徳富」

新十津川行き 5433D は、於札内も 2 分ほど遅れて出発しました。次の南下徳富までは僅か 1.5 km ほどですが、途中の「樺戸境川」で新十津川町に入ります。札沼線の現存区間では最後の自治体ですね。 南下徳富駅 於札内から 2 分ほどで南下徳富に到着です。 …

札沼線各駅停車の旅 (12) 「鶴沼・於札内」

新十津川行き 5433D は、2 分ほど遅れて浦臼を出発しました。次の鶴沼までは約 5 分の道のりです。車窓の左側に、気になるものが見えてきました。 拡大したものがこちらなのですが、まるで鉄道の高架のように見えます。 これ、実は用水路なんですね。このあ…

札沼線各駅停車の旅 (11) 「浦臼」

浦臼駅 新十津川行き 5433D は札的を出発しました。約 3 分ほどで次の浦臼です。 ホームで色とりどりの花を咲かせているのはルピナスでしょうか……? 気を取り直してもう一度……なかなかうまくいかないものですね。 さて浦臼駅ですが……うわわわ、石狩当別から…

札沼線各駅停車の旅 (10) 「札比内・晩生内・札的」

新十津川行き 5433D は、豊ヶ岡駅を出発しました。駅を出てすぐのところに踏切があるのですが…… ご覧のとおり、第四種踏切でした。一応車は通れそうですが、すれ違いは難しそうですね。あ、そう言えば昨日の記事では書き忘れましたが、豊ヶ岡駅の開設は 1960…

札沼線各駅停車の旅 (9) 「石狩月形・豊ヶ岡」

石狩月形駅 知来乙から 3 分ほどで、石狩月形に到着です。 あれ? 駅名標が……(汗)と思ってしまいますが、駅名標はちゃんと手前にありました。 札幌駅から北海道医療大学駅までは既に電化済みなのでそれなりの本数が走っているのですが、石狩当別駅から浦臼…

札沼線各駅停車の旅 (8) 「中小屋・月ヶ岡・知来乙」

中小屋駅 本中小屋(もとなかごや)から 5 分ほどで、次の中小屋駅です。 中小屋駅も、ご覧のとおりの「ダルマ駅舎」です。石狩金沢から 3 駅連続ということになりますね。 この「中小屋」という駅名(地名)は、アイヌ語由来では無いのだとか。「北海道駅名…

札沼線各駅停車の旅 (7) 「石狩当別・北海道医療大学・石狩金沢・本中小屋」

石狩当別駅(G13) ということで、今更ながらに石狩当別駅の話題です。1934 年に桑園-石狩当別間が開通したのに合わせて開設された駅です(終点ですから当たり前ですが)。札沼線には「石狩○○」という駅が多いのですが、石狩当別は 1930 年に開業した「渡島…

札沼線各駅停車の旅 (6) 「新十津川行き 5433D」

石狩当別駅で 17:27 発・新十津川行き 5433D の出発を待ちます。他のお客さんが来ていないのを良いことに、車内の至る所を撮影してみました。今度は後ろのデッキから乗車すると…… 石狩当別方の運転席の後ろにも、当然ながら整理券の発行機が。ただ、この列車…

札沼線各駅停車の旅 (5) 「キハ 40 1818」

これは痛そう…… 札幌発北海道医療大学行きの 595M が石狩当別に到着しました。新十津川行きの 5433D は石狩当別が始発なので、最後の一区間を残して 595M を下車することにしました。 デッキがステップ付きなのは交流電車の特徴でしたっけね。備え付けのゴミ…

札沼線各駅停車の旅 (4) 「石狩太美・石狩当別」

「釜谷臼」改め「あいの里公園」を出発すると、右手の景色がフェンスで遮られるようになりました。 やがて……うわぁ。 実はこちら、JR 北海道最長を誇る「石狩川橋梁」の眺めです。Wikipedia の写真などを見ると、何故か南東側だけこのようなフェンスが備え付…

札沼線各駅停車の旅 (3) 「篠路・拓北・あいの里教育大・あいの里公園」

篠路駅(G08) 百合が原駅から 3 分ほどで、次の篠路です。書き出しのテンプレ化が完成した感がありますね(汗)。篠路(しのろ)は札幌・新琴似に続くアイヌ語由来の駅名ですね。始発駅の札幌を含めて 8 駅中 3 駅(37.5 %)というのは、道内におけるアイヌ…

札沼線各駅停車の旅 (2) 「桑園・八軒・新川・新琴似・太平・百合が原」

札幌発北海道医療大学行きの 595M は、定刻の 16:20 に札幌を発車しました。3 分ほどで次の桑園(そうえん)に到着です。 桑園駅(S02) 桑園駅の前身は 1913 年に開業した仮乗降場「競馬場前」で、札幌競馬が開催されている時だけ客扱いをしていたのだそう…

札沼線各駅停車の旅 (1) 「札沼線の数奇な歴史」

札沼線は、札幌(厳密にはお隣の桑園が起点ですが)から新十津川までを結ぶ JR 北海道の鉄道路線です。最近は「学園都市線」という名前が全面的に使われているため、「札沼線」という名前は忘れ去られつつありますが、もともとは「札幌」と「石狩沼田」の間…

札沼線と急行「はまなす」の旅 (6) 「そして札幌に到着」

札幌行きの特急「スーパー北斗 7 号」は、伊達紋別駅に到着しました。…… 5 分ほど遅れているような気もしますが、まぁ、気にしません(汗)。 それはそうと、「ようこそ 北の湘南」というのはどういう意味なんでしょうね。確かに道内の中では湘南っぽい感じ…

札沼線と急行「はまなす」の旅 (5) 「かにめし!」

札幌行きの「スーパー北斗 7 号」は長万部駅に到着しました。ホームでは何やら絶賛工事中のようですね。 ここもいつかは北海道新幹線の駅ができるのでしょうね。昔の名残で敷地が広いので用地取得は比較的楽そうですが、駅の南北に建物が密集しているので、…

札沼線と急行「はまなす」の旅 (4) 「藤城線」

では、いざ「北の大地」へ! ……いや、既に「北の大地」に来ているような気もしなくもないけど。 藤城線! 函館を出発してから十数分で、車窓に高架の線路が見えてきました。北海道新幹線、ですよね? そして、新幹線の高架よりも遥かに手前に、もう一つ線路…

札沼線と急行「はまなす」の旅 (3) 「スーパー北斗 7 号で」

函館駅 12:29 発の「スーパー北斗 7 号」で札幌に向かいます。 「そのうち無くなる」とわかっていると、つい色々とカメラに収めてしまいますね。 「北斗星」カラーの DD51 の姿も。あ、これは事実上の「はまなす」カラーでもありましたね。 とりあえず函新を…

札沼線と急行「はまなす」の旅 (2) 「0K219m00」

函館駅に到着して、真っ先に向かったのが「みどりの窓口」でした。実は、帰りの「はまなす」の指定券が確保できていなかったのですね。これは昨年 6 月の話ですが、当時すでに「はまなす」の指定席はなかなか確保できない状態になっていました。当日になると…