Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

秋の道南・奥尻の旅 (82) 「ハイシャーベット」

江差行きの最終便の乗船手続きを行うべくフェリーターミナルにやってきましたが、出港の 1 時間 25 分前ということで……まだ、ちょいと早すぎたようです。 ターミナルの 2 階には「喫茶軽食うにまる」と「辻おみやげ店」があるとのこと。行ってみましょう。 …

アイヌ語地名の傾向と対策 (387) 「富川・オコタン川・シノダイ岬」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 富川(とみかわ) sar-putu沙流川の・河口 (典拠あり、類型あり) 沙流川の河口近くに位置する日高町(旧・門別町)の地名で、日高線…

アイヌ語地名の傾向と対策 (386) 「シラウ川・平賀・エショロカン沢川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) シラウ川 sirawアブsir-aw??大地・枝、大地・内 (典拠あり、類型あり)(?? = 典拠なし、類型あり) 平取町川向の南側を流れる川の名…

秋の道南・奥尻の旅 (81) 「奥尻島の路線バス」

ということで、こちらが「野名前」行きの奥尻 *町有* バスです。白ナンバーなのは気にしてはいけません(コミュニティバスではたまに見かけますよね)。 サイドには「うにまる三兄弟」(いつの間に)が。そして燦然と輝く「自家用」の文字も。 非常口の後ろ…

秋の道南・奥尻の旅 (80) 「海栗前のなまえが野名前」

道道 39 号を渡って、奥尻漁港にやってきました。ちょいと向こう側にフェリーターミナルも見えていますね。 このまままっすぐ行けばフェリーターミナル……だと思ったのですが、なんと目の前にはマリーナが。 結局、「トラベルハウス想い出」(と言うのだそう…

秋の道南・奥尻の旅 (79) 「セイコーマート♪」

乗船手続きの開始まで少し時間があったので、奥尻の中心地をブラっと散策してみることにしました。「ここの地盤は海抜 5m」の文字が光りますね。 フェリー乗り場を離れて、ちょいとだけ南に向かいます。 「想い出」は意外なところに かつては米軍基地もあっ…

秋の道南・奥尻の旅 (78) 「奥尻町のカントリーサイン」

奥尻島での最後の目的地、フェリーターミナルがある奥尻町奥尻に戻ります。奥尻町球浦まで戻ってきました。 奥尻島球浦では、実は二本の川がほぼ 100 m 間隔で海に注いでいます。何度か出てきた「球浦川」の北に…… 「白水川」が流れていました。 この時は、…

秋の道南・奥尻の旅 (77) 「稲穂小学校(跡)」

奥尻町最北端の稲穂集落にある、かつての「稲穂小学校」跡にやってきました。駐車場の場所がわからなかったので、グラウンドの跡にちょいと車を入れさせてもらって……。 稲穂小学校跡の建物に向かいます。このアングルで撮影すると土台の高さがわかりますよね…

アイヌ語地名の傾向と対策 (385) 「去場・タップコサラ川・紫雲古津」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 去場(さるば) sar-pa葭原・かみて、葭原・外れ (典拠あり、類型あり) 平取町荷菜と紫雲古津の間の地名です。富川(佐瑠太)と平取…

アイヌ語地名の傾向と対策 (384) 「アベツ川・ユーラップ川・シツキの沢」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) アベツ川 a-pet?座る・川at-pet?オヒョウニレ・川 (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) 平取町の「新平取大橋」(ローソンの近所…

秋の道南・奥尻の旅 (76) 「栃久保平治先生頌徳碑」

フェリーターミナルのある奥尻町奥尻を通り過ぎ、更に北へと向かいます。球浦川を渡って…… 奥尻町宮津に入ります。前の日に泊まったところなので、5 時間ほどかけて戻ってきた……とも言えますね。 宮津のシンボル、宮津弁天宮が見えてきました。 そしてさらに…

秋の道南・奥尻の旅 (75) 「奥尻島の愛されキャラ」

ついに、奥尻島に滞在できる残り時間が 3 時間を切りました。ということで、奥尻島最南端の青苗から、フェリーターミナルのある奥尻に向かいます。まだ行きたいところは沢山あるのですが……。 ここしばらく「北海道南西沖地震」の話題が続いていたので、「奥…

秋の道南・奥尻の旅 (74) 「人工地盤『望海橋』」

奥尻空港を後にして、再び青苗に戻ってきました。前方の青看板は T 字路であることを示していますが…… 実際には十字路でした。ちなみにこの十字路、どの方向に進んでも「道道 39 号」だという噂があります(未確認ですが)。 「望海橋」 直進すると、ほどな…

秋の道南・奥尻の旅 (73) 「奥尻空港っ!」

道道 39 号「奥尻島線」を左折して、奥尻空港に向かいます。えっ、奥尻に空港なんてあったのかって? 実はあるんですよね~ 定期便は一日一往復だけど 前方にゲートが見えてきました。もちろん営業時間内ですので、ふつーに立ち入ることができました。 ゲー…

秋の道南・奥尻の旅 (72) 「ボス登場」

「時空翔」のてっぺんから、「奥尻島津波館」の駐車場に停めてある車に戻ります。こうやって見てみると、「時空翔」って結構高いところにあるんだなぁ……と。遠くに「徳洋記念碑」も見ることができます。 階段を降りて、駐車場に戻ります。「奥尻島津波館」の…

アイヌ語地名の傾向と対策 (383) 「ハヨピラ・オバウシナイ川・荷菜」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) ハヨピラ hayok-pira?武装した・崖hay-o-pira?イラクサ・多くある・崖 (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) かつて、平取本町にあ…

アイヌ語地名の傾向と対策 (382) 「オサツ川・シケレベ川・パンケオユンベ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) オサツ川 o-sat(-nay)川尻・乾いた(・沢) (典拠あり、類型あり) 平取町二風谷の南側を流れる沙流川の支流の名前です。ふつーに考…

秋の道南・奥尻の旅 (71) 「建立の由来」

奥尻島は青苗地区の人工的な丘の上にある「時空翔」は黒御影石でできているのですが、表面はツルツルに加工されているわけではなく、小さな穴が無数に空いているように見えます。 このアングルだとわかりやすいですね。この穴は元々あったものなのか、あるい…

秋の道南・奥尻の旅 (70) 「時空翔」

奥尻島津波館の北隣には、小高い人工の丘があります。丘には「時空翔」という題字が掲げられているほか、階段の横には由緒が記してありました。 トリミングしたものをご覧に入れます。「時空翔」は、北海道南西沖地震で亡くなった方々の慰霊碑なんですね。 …

秋の道南・奥尻の旅 (69) 「奥尻島津波館『復興宣言』」

「奥尻島被災20周年特別展示」の「これまで、そしてこれから」の最後を飾っていたのは…… 「復興20年ありがとう!」「奥尻島」の文字でした。そして、その下には「おわりに」として、次のような文章が添えられていました。 上記の展示を見ると、「被災20年」…

秋の道南・奥尻の旅 (68) 「奥尻島津波館『日本海中部地震の発生』」

「奥尻島被災20周年特別展示」として、「これまで、そしてこれから」と題された写真展示が行われていました(2013 年当時)。10/7 の記事の続きです。 もう一つの被災地 稲穂地区の移り変わり 北海道南西沖地震では、奥尻島北部の「稲穂地区」も、小学校が被…

「日本奥地紀行」を読む (61) 五十里~川島 (1878/6/26)

今日からは、1878/6/30 付けの「第十二信」(本来は「第十五信」となる)を見ていきます。第十二信は「車峠にて」と記されていますので、西会津町の「上野尻」あるいは「下野尻」のあたりまでたどり着いたようですね。六日間の苦闘の記録は、五十里から再び…

アイヌ語地名の傾向と対策 (381) 「看看川・マカウシノ沢川・ルオマナイ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 看看川(かんかん──) kankan小腸 (典拠あり、類型あり) 二風谷とペナコリの間を流れる川の名前です。沙流川の支流で、二風谷ダムの…

アイヌ語地名の傾向と対策 (380) 「イツカナイ川・オパラダイ川・ペナコリ」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) イツカナイ川 ikka-nay?盗み・沢ika-nay?越える・川、あふれる・川 (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) 平取町北部の岩知志で沙…

秋の道南・奥尻の旅 (67) 「奥尻島津波館『これまで、そしてこれから』」

「奥尻島被災20周年特別展示」として、「これまで、そしてこれから」と題された写真展示が行われていました(2013 年当時)。 まずは「ごあいさつ」から…… 硫黄を採掘した奥尻鉱山 そして、ストーリーは「島のむかし」から始まります。何故かパネルの右下の…

秋の道南・奥尻の旅 (66) 「奥尻島津波館『もっと光を!』」

奥尻島津波館の「198 のひかり」は、その名の通り 198 の窓から成っています(由来については 10/5 の記事をご確認ください)。 中には、観葉植物が見える窓もあるのですが…… もっと光を! 展示室の外に出ました。展示室の外のオープンスペースから「198 の…

秋の道南・奥尻の旅 (65) 「奥尻島津波館『198 のひかり』」

次なる展示室にやってきましたが……これはなんかユニークな展示形態ですね。通常、この手の展示はもう少し大きなショーケースのようなものが隙間なく並んでいるような先入観があるのですが、ここでは一つ一つの展示がコンパクトで、しかしながらそれぞれの間…

秋の道南・奥尻の旅 (64) 「奥尻島津波館『振動』『波・炎』『生起』『希望』」

意外なことに勾玉推しの「奥尻島津波館」ですが、もちろん「北海道南西沖地震」にまつわる展示も充実しています。震災当時の生々しい写真なども展示されています(ぜひ「奥尻島津波館」現地でご覧になってください)が、写真のほかにも「振動」「波・炎」「…

秋の道南・奥尻の旅 (63) 「奥尻島津波館『丁字頭勾玉』」

「奥尻島津波館」は、やはり 1993 年の「北海道南西沖地震」の話題が多いのですが、実は、地震に関連しない展示もちゃんと用意されていたりします。 「奥尻島津波館」のある奥尻町青苗には、かなり昔から人が居住していたようで、青苗遺跡には古くは縄文時代…

アイヌ語地名の傾向と対策 (379) 「シュウター川・パンケユパシュネナイ川・ハッタオマナイ岳」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) シュウター川 siw-ta???苦い・切る(採る) (??? = 典拠なし、類型未確認) 平取町仁世宇の中心地だったと思しき盆地の北側で、仁世…