Bojan International

旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本最長路線バスの旅(番外編)#9 「幻の国鉄一般型気動車標準色」

紀勢本線の普通列車は、駅ナカ(違います)に自動車教習所があるという画期的な構造の「船津駅」を出発して、終点の多気を目指します。船津川の支流の「大河内川」を渡ると、右手に紀勢自動車道が見えてきました。 ちなみに、この写真を撮影した所よりももう…

アイヌ語地名の傾向と対策 (302) 「札内・途別・稲士別」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) 札内(さつない) sat-nay乾いた・川 (典拠あり、類型あり) 帯広市は人口 16 万 8 千人を数える十勝で一番の大都市ですが、意外なこ…

アイヌ語地名の傾向と対策 (301) 「パンケチン川・ルオセベツ川・パンケウレトイ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) パンケチン川 panke-chin川下の・(獣の皮を)張る (典拠あり、類型あり) 士幌町と音更町の境界を流れる川の名前です。音更町に入っ…

日本最長路線バスの旅(番外編)#8 「創意工夫でバリアフリー」

大曽根浦を出発すると、海側に巨大な煙突(のようなもの)が見えてきました。どうやら火力発電所のようですね。この辺一帯の電力供給を一手に引き受けているのでしょうか(水力発電もありますけどね)。 尾鷲駅、創意工夫でバリアフリー 尾鷲駅のホームが見…

日本最長路線バスの旅(番外編)#7 「九鬼水軍の本拠地」

亥が谷トンネルを抜けて「三木里駅」にやってきました。 ちなみにこの「三木里」駅、お隣が「くき」(九鬼)と「かた」(賀田)です。どちらもありそうであまり無い駅名ですよね。 まぁ、「久喜」はふつーにありますけどね。 三木里駅の駅舎も……相変わらずで…

日本最長路線バスの旅(番外編)#6 「国内精鋭のトンネル職人が集結」

紀勢本線の多気行き普通列車は、曽根トンネルを抜けて賀田駅へと向かいます。トンネルを抜けたところに曽根町の集落がありますが、残念ながら駅は設置されていません。列車は少しずつ坂を下ってゆきます。 間もなく賀田駅に到着です。……おや、また保線車両が…

日本最長路線バスの旅(番外編)#5 「公的インフラとしての鉄道」

三重県は熊野市東部にある「新鹿駅」に到着しました。ちなみに「新鹿」で「あたしか」と読みます。 ホームの北側にあるスロープを下りて構内踏切を渡った先に駅舎があります。 写真を整理していて「あれ……?」と思ったのですが、この写真はどこかで見たこと…

「日本奥地紀行」を読む (52) 日光 (1878/6/23)

引き続き、1878/6/23 付けの「第十信(続き)」(本来は「第十三信(続き)」となる)を見ていきましょう。 親の愛 イザベラは、日光・入町村の人々の観察を続けます。イザベラの目には、明治初期の親子の姿は次のように映っていたようです。 私は、これほど…

アイヌ語地名の傾向と対策 (300) 「ペイトル川・パラメム川・オビチャ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。記念すべき連載 300 回目の記事ですが、いつも以上にいつも通りの内容でお届けします(汗)。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) ペイトル川 pet-utur(-pet?)川・間(・川…

アイヌ語地名の傾向と対策 (299) 「ナイタイ川・シリクニ川・ウオップ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) ナイタイ川 nay-etaye-pe??沢・頭がずっと奥へ行っている・ものnay-ta-yupe?沢・の・チョウザメ (?? = 典拠なし、類型あり)(? = 典…

日本最長路線バスの旅(番外編)#4 「生まれながらの無人駅」

紀勢本線の普通列車は熊野市駅を出発して多気に向かいます。短いトンネル(名称不詳)とちょっと長い目のトンネル(木本トンネル)を抜けると、間もなく大泊駅に到着します。 「有井」「熊野市」と同じ熊野市内の駅なのですが、随分と山の中に来てしまった感…

日本最長路線バスの旅(番外編)#3 「市町村に歴史あり」

「河口が塞がっている川」阿田和川を渡って 1 km ほど走ると「阿田和駅」(あたわ──)に到着です。 この阿田和駅、阿田和の集落の中心から少し北にずれたところに位置するように見えるのですが、何か歴史的経緯があるのでしょうか。Wikipedia を見るとこんな…

日本最長路線バスの旅(番外編)#2 「日本一小さかった村」

新宮駅を 15:56 に出発する、多気行きの普通列車に乗車しました。2 両編成ですが、それほど混んでいないので、4 人がけのボックスシートを専有できそうです。 乗車前に、3 番のりばに人がいるなぁ……と思っていたのですが、 どうやら紀伊田辺あたりからの電車…

日本最長路線バスの旅(番外編)#1 「鳩ぽっぽ」

(高速バスを除けば)日本最長の路線バスである「八木新宮線」のバスを完乗して、和歌山県のほぼ東端、新宮駅にやってきました。 手前に見える石碑が気になりませんか? 気になりますよね? ということで…… 何故に「鳩ぽっぽ」……。 ということでちょいと調べ…

日本最長路線バスの旅 (終) 「終点・新宮駅」

八木新宮線の路線バスに乗車して、6 時間と 25 分ほどが経過しました。これまで起点の八木駅(南口)から数えて 161 ものバス停に停車してきましたが、残すバス停はとうとうあと一つになりました。終点の新宮駅です! 災害による迂回によって通過を余儀なく…

アイヌ語地名の傾向と対策 (298) 「メトセップ川・ペンケウェナイ川・サックシュオルベツ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) メトセップ川 metot-sep山奥・広くある (? = 典拠あるが疑問点あり、類型あり) 糠平湖の最北部に注ぐ川の名前です。河口部に「メト…

アイヌ語地名の傾向と対策 (297) 「クマネシリ岳・ニペソツ山・ウペペサンケ山」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) クマネシリ岳 kuma-ne-sir物乾棚・のような・山(大地) (典拠あり、類型あり) 足寄町西部、上士幌町との境界にほど近いところにあ…

日本最長路線バスの旅 (25) 「紀伊半島大水害」

八木新宮線の路線バスは、和歌山県は新宮市熊野川町にある「神丸」バス停を出発しました。国道 168 号線「田長トンネル」(たなご──)の北側に残る旧道を走り抜けて、田長トンネルからやってきた新道と合流します。いかにも「新道ができる前は直線でした」と…

日本最長路線バスの旅 (24) 「次のバス停まで約 16 km」

八木新宮線の路線バスは、新宮市熊野川町日足(ひたり)にやってきました。そうなんです。もう新宮市に入ってしまったんですよねぇ。終点の新宮駅まで、あと少し……でしょうか? 日足のあたりも綺麗なバイパスができているのですが、バスは舗装工事中の旧道に…

日本最長路線バスの旅 (23) 「薩摩守生誕の地」

八木新宮線の路線バスは、熊野本宮大社から「湯の峰温泉」「渡瀬温泉」「川湯温泉」と温泉巡りをしていましたが、ようやく国道 168 号(国道 311 号と重複区間)に戻ろうとしています。現在は県道 45 号線を走行中ですが、これも結構狭い道ですよね……。 国道…

日本最長路線バスの旅 (22) 「川湯温泉」

和歌山県田辺市は本宮町の「川湯温泉」にやってきました。見たところふつーの川のようですが…… 何やら曰く有りげな橋のようなものがかけられていたり…… いかにもそれっぽい構造物? が見えたり…… シャキっとトリミングするとこんな感じです。あれが温泉なの…

日本最長路線バスの旅 (21) 「酷道をゆく!」

湯の峰温泉を出発した八木新宮線の路線バスは、下湯峰を経由して下湯川バス停にやってきました。そして、目の前には……えっ?(汗)。普通車ですらすれ違いが困難だと思われる、幅のとても狭い橋が。これを大型バスで通ってしまうと言うのでしょうか……? うわ…

アイヌ語地名の傾向と対策 (296) 「ペテトク沢・由仁石狩川・ユウンナイ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) ペテトク沢 pet-etok?川・先端 (? = 典拠未確認、類型多数) 石狩川の最上流部は「クチャンベツ川」と「石狩沢」に分かれていますが…

アイヌ語地名の傾向と対策 (295) 「シビナイ川・クチャンベツ川・ヌタプヤンベツ川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) シビナイ川 shi-pi-nay大きな・ごろた石・川 (典拠あり、類型あり) 石狩川の支流で、ヤンベタップ川の南側を東に流れています。長さ…

日本最長路線バスの旅 (20) 「大斎原(おおゆのはら)」

八木新宮線の路線バスは、およそ 5 時間と 5 分ほどかけて和歌山県田辺市は本宮町にある「熊野本宮大社」にやってきました。バス停の名前は「本宮大社前」です。 前方の液晶ディスプレイは、左側が料金表になっているのですが、ちょうど 31 番から 60 番まで…

日本最長路線バスの旅 (19) 「河原に何故か路線バス」

八木新宮線の路線バスは、本宮町大居(あ、田辺市本宮町大居ですか)で国道 168 号(バイパス)に再合流します。ちょうどこの先に見えている道を南に向かうことになりますね。 右手に国道 168 号の旧道が見えるのですが、ちょうど合流点のすぐ手前で通行止め…

日本最長路線バスの旅 (18) 「この先行き止まり」

八木新宮線の路線バスは、ついに奈良県の最南端にやってきました。前方に見える土河屋(つちごや、と読むのでしょうか)トンネルに入ると和歌山県!だったのですが…… なんと「土河屋トンネル」は「コンクリート剥落のおそれあり」とのことで通行止めになって…

「日本奥地紀行」を読む (51) 日光 (1878/6/23)

今日からは、1878/6/23 付けの「第十信(続き)」(本来は「第十三信(続き)」となる)を見ていきます。「第十信」は相当長かったからか、「第十信」「第十信(続き)」「第十信(完)」という、どこぞの Web サイトのような三部構成になっていたのでした。…

日本最長路線バスの旅 (17) 「果てしない夢を追い続け」

奈良県最南端の奥地に「果てしなく続くトンネル」が実在するとの情報を入手した我々取材班は、その真偽を確かめるために早速十津川村に向かった。そこで我々が目にしたものは…… あ、いや、こんなバス停があっただけなんですけどね(汗)。で、「果無隧道口」…

アイヌ語地名の傾向と対策 (294) 「ニセイチャロマップ川・ヤンベタップ川・大雪山」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。 (この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである) ニセイチャロマップ川 nisey-char-oma-p断崖・口・そこにある・もの (典拠あり、類型あり) 国道 39 号で石北峠から層雲峡を目指す場…