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旅行記・乗車記・フェリー乗船記やアイヌ語地名の紹介など

北海道のアイヌ語地名 (1443) 「オバウス沢川・姨失山・ケイナイ沢川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

オバウス沢川

o-pa-us-nay?
河口・川下・つけている・川
(? = 旧地図等に記載あり、独自説、類型あり)
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

厚真町字宇隆の東で「ウクル川」に合流する支流です。川の北には「姨失」四等三角点があり(標高 157.7 m)、川の南東には「姨失山」一等三角点がありますが(標高 252.0 m)、現在はどちらも「成果不良点」のため「点の記」を確認することができません。

『北海道実測切図』(1895 頃) には「オパウシナイ」という名前の川が描かれていました。


戊午日誌 (1859-1863) 「安都摩日誌」には次のように記されていました。

 また少し上り
      ヲハユシナイ
 左りの方小川。本名はヲハウシチエホツナイと云よし。是魚を取り腸を切、此処の小屋に干置し処、煤にて黒く成りしと云儀なるとかや。
(松浦武四郎・著 秋葉実・解読『戊午東西蝦夷山川地理取調日誌 中』北海道出版企画センター p.467 より引用)

『地名アイヌ語小辞典』(1956) には「消炭」を意味する pas という語が立項されていますが、この「消炭」というのは「燃えかす」なのだそうです。魚なのか、それとも魚の腸なのかは不明ですが、小屋(の中)に干していたところ煤で黒くなった……というのは pas からの連想なのでしょうね。いかにも「取ってつけた感」のする地名解です。

素直に解釈すると o-pa-us-nay で「河口・川下・つけている・川」となりますが、「オバウス沢川」の下流部は比較的開けた地形で、川は谷の北西端(ウクル川の川下側)を通っています。このことを指して「河口が川下にある川」と呼んだのではないでしょうか。

姨失山(うばうし──)

o-pa-us-nay?
河口・川下・つけている・川
(? = 旧地図等に記載あり、独自説、類型あり)
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北海道のアイヌ語地名 (1442) 「知決辺川・近悦府川・西仁達幌川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

知決辺川(ちけっぺがわ)

{chi-kep}-pe??
{かじられる}・もの
(?? = 旧地図等に記載あるが位置に疑問あり、独自説、類型あり)
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

厚真川の北支流で、厚真の市街地(役場のあるあたり)の西を流れています。国土数値情報では何故か「近悦府川」の支流という扱いになっていますが、逆だとする資料もあるので、国土数値情報は間違いなのではと推測しています。

『北海道実測切図』(1895 頃) でも「厚真川」に合流するように描かれていました。


もっとも戊午日誌 (1859-1863) 「安都摩日誌」でも妙なことになっていて、「アツマ」の西岸小川に「チカユフ」があると記録していて、その先に「ニタホロ」があり、更にその先に「チケツヘ」があるとしています。ややこしい……というか、現在の川名と比較検討すると「めちゃくちゃ」に思えるというのが正直なところです。

とりあえず「チケツヘ」のあたりを引用すると……

またシイナイを越て行こと十二三丁、惣て此辺平山にて其処を
     チケツヘ
と云小川有。其名義は山にて榀を剥処と云よし。チは沢山の事也。ケツは榀の事、剝はへと((はぐところ))云よし也。此の沢昔しより榀皮よく有る故号とかや。
(松浦武四郎・著 秋葉実・解読『戊午東西蝦夷山川地理取調日誌 中』北海道出版企画センター p.465 より引用)

「榀」は「シナノキ」のことで、樹皮から取れる繊維は「オヒョウ(ニレ)」の代用品とも言えるものです(ただ手触りの良さなどはオヒョウのほうが上)。「シナノキ」は nipes と呼ばれるのが一般的ですが、厳密にはこれは「シナノキの樹皮」を意味する語で、「シナノキ」そのものは nipes-ni と呼ばれるようです。

知里さんの『植物編』(1976) には nipes のほかに kuperkep や kukerkep などの語も採録されていますが、どちらかと言えば道東(メナシクル)の語彙だったように見受けられます。千歳や穂別では nipes が使われていたようにもあるので、「ケツは榀の事」というのは疑問です。ke で「削る」「掻く」を意味するので、chi-ke で「我ら・削る」と考えた可能性がありそうですが……。

「チケッペ」を素直に解釈すると {chi-kep}-pe で「{かじられる}・もの」となりそうな気がします。松浦武四郎の記録と『北海道実測切図』の間の乖離が酷いことになっていて、現在の「知決辺川」が松浦武四郎の記録した「チケツヘ」であるかどうかも疑わしく思えます。

「かじられるもの」という解釈からは、現在の「知決辺川」ではなく下流側の崖を指しているようにも思えます。松浦武四郎も「惣て此辺平山にて」と記していますが、この「平山」は一般的な「平らな山」ではなく pira(崖)を指していた可能性があるので、本来の「チケツヘ」は厚真川沿いの崖を指していたのではないか……と考えたくなります。

近悦府川(ちかえっぷがわ)

{chi-kaye}-p??
{破れる}・もの(川)
(?? = 旧地図等に記載あるが位置に疑問あり、独自説、類型あり)
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川崎近海汽船「シルバークィーン」特等室 乗船記(お部屋編の続き)

特等室「104 号室」にはツインベッド、テーブルとチェア(2 脚)のセット、そして扇風機(ぉぃ)の他にデスクもあります。

このアングルだと、部屋の片隅にちょこんと置かれているようにも見えます……というか、実際にそのとおりですね。デスクの上にノート PC を広げるスペースは無さそうにも思えますが、テーブルがあるのでそっちを使えばいいという説も。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 8~9 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。


デスクには INFORMATION(船内案内)と電磁サーバー(湯沸かし器)などが置かれています。よく見るとデスクの右側(窓側)のテレビの下に茶櫃があったので、おそらく茶碗とティーバッグが入っていたのだと思います(見落とし)。

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川崎近海汽船「シルバークィーン」特等室 乗船記(お部屋編)

特等室「104」にやってきました。特等室は全部で 5 部屋あり、いずれも左舷側に位置しています(右舷側はオートレストランと乗船員室)。

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キーシリンダーに鍵を差し込んで解錠するタイプのドアです。このあたりは 20 年選手らしいですね。

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川崎近海汽船「シルバークィーン」特等室 乗船記(A 甲板編)

「シルバークィーン」の 6 甲板(航海船橋甲板、A 甲板)には 2 等室、特等室、オートレストランの他に……

右舷側にはフェリーでは定番の「ゲームルーム」もあります。

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ゲームルーム

ゲームルームの手前にはソファーと丸テーブルが置かれていました。すぐ横にオートレストランがあるので飲食スペースという訳でも無さそうですが……

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川崎近海汽船「シルバークィーン」特等室 乗船記(船内ウロウロ編)

少し船内をウロウロしてみることにしました。ところで、これって創英角ポップ体ですよね……?

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5 甲板(船橋甲板、B 甲板)の右側の通路を船首方向に歩きます。船の年齢に言及するのもたぶん失礼な話ですが、「シルバークィーン」は 1998 年に就航した船なので、この時点で 20 年選手だったことになります。ただ、そこまでの古さは感じないですよね?

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北海道のアイヌ語地名 (1441) 「ラフナイ川・振内・ウクル川」

やあ皆さん、アイヌ語の森へ、ようこそ。

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ラフナイ川

不明
(? = 旧地図等に記載あり、独自説、類型あり)
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)

厚真町字上厚真の北で厚真川に合流する支流です。『東西蝦夷山川地理取調図』(1859) にはそれらしい川が見当たらず、戊午日誌 (1859-1863) 「安都摩日誌」にもそれらしい川の記録は見当たりません。

『北海道実測切図』(1895 頃) には「ラウ子ナイ」と描かれています。素直に解釈すれば rawne-nay で「深い・川」なのですが……。


地名において「深い」を意味する語は rawne と ooho(oho とも)に大別されるのですが、ooho は「水かさが深い」で rawne は「深く切り立った谷」と言ったニュアンスだとされます。

実際には ooho が「深く切り立った谷」を意味するケースもあるように見受けられますが、rawne で「水かさが深い」を意味するケースはちょっと記憶にありません。

今回の「ラフナイ川」は厚真川の西の湿地帯を流れる川で、水源は安平町との境界の近くの丘陵地帯です。見事なまでに「深い」要素が皆無に思えるのですが、湿地帯を流れる川なので「底なし沼」のような状態で、足を踏み入れるとズブズブぬかるむが故に「深い」と呼んだ……といった可能性は(一応)あるでしょうか……?

「ラウ子ナイ」ではなかったとしたら

あるいは「ラウ子ナイ」ではなく「ラフナイ」が正解だったとしたら……。rap-ne-i で「両翼・のような・もの」とか、あるいは rap-nay で「両翼・川」という可能性も考えられるか……とも思ったのですが、それらしい地形が見当たらないようにも思えます。敢えて言うなら上流部の「三ケ月沼」ですが……。

現地の地形からそれらしい地名を探るという反則技を試してみるならば、恐ろしく流れの遅い川?だったと考えられそうなので、ray-ne-i で「死んだ・ような・もの(川)」という可能性はないかなぁ……と思ったりもします。

現在確認できる記録としては『北海道実測切図』の「ラウ子ナイ」のみですが、現地の地形を考えると rawne-nay とは考えづらいというのが正直なところです。そのため現時点では「不明」とすべきかと思います。

振内(ふりない)

hure-nay
赤い・川
(旧地図等に記載あり、既存説、類型多数)
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