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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (148) 「小平しべ湖」

小平おびら達布たっぷ」には、1941 年から 1967 年まで「天塩炭礦鉄道」の終点である「達布駅」がありました。炭鉱鉄道の終点ということは運炭設備があったということで……

道路脇には巨大なホッパーも見えます。それにしても、もうちょっと天気が良ければなぁ……。

ホッパーの脇を通過して、更に奥へと進んでゆくと……。やがて前方にトンネルが見えてきます。

これ、実は右側に「小平おびらダム」が見えている……筈なんですが、さっぱり何がなんだか状態ですよね……。

小平ダムを一気に渡る「滝見大橋」

小平ダムも「恵岱別ダム」と同じく、堰堤の近くはトンネルで抜ける構造です。

トンネルを抜けて「小天狗橋」を渡ると……

ダム湖の真ん中を一気に渡る「滝見大橋」が見えてきます。

それにしても、この区間を一気に橋で越えようという設計はなかなか天晴ですよね。ダム湖のほぼ真ん中に島があるのを完全に無視したのは何故だろう……という疑問も出てきますが。

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

ダム湖を一気にショートカットする「滝見大橋」は、なんと途中から右にカーブする構造です。

小平しべ湖駐車公園

橋を渡った先には「小平しべ湖駐車公園」があります。あっ、また「駐車公園」ですね。

ダムの名前は「小平ダム」ですが、川の名前は「小平蘂おびらしべ川」です。「小平蘂」の「蘂」が難読だということでひらがなにしたのでしょうが、一歩間違えると「小平レベ湖」と誤読されそうな感じも……。

またしても、湿り気を帯びた空気が残雪によって冷やされたか、もやがかかったようになってきました。涼しそうなのは良いのですが……。

この先 通り抜けできません。

そう言えば、この道路は道道 126 号「小平幌加内線」なんですが……

実は、小平と幌加内の間は未開通で、道路そのものが存在しません。

ただ、すんごく幸いなことに、道道 742 号「霧立小平線」で国道 239 号に出ることができます。国道 239 号の「霧立峠」を越えることで幌加内町添牛内に出ることができるので、遠回りすれば幌加内町の中心部にも一応出ることができる、ということになりますね。

ちなみにこの道道 742 号、国道 232 号が何らかの事情で使えなくなった場合は、小平町苫前町を結ぶ最後の幹線道路ということになります(道道 1049 号「苫前小平線」には未開通区間があり通行不可のため)。

ダム湖の先にも農地が広がっていて、なんと農場もあるようです。

道道 742 号「霧立小平線」

道道 742 号「霧立小平線」は下手な国道(!)よりもよく整備されていて、とても走りやすい道です。国道 239 号まではあと 10 km とのこと。

前方にトンネルが見えてきました。

「霧立峠」と「小平町」を結ぶ道道 742 号「霧立小平線」のトンネルは「霧平トンネル」という名前のようです。道道 742 号が認定されたのは 1972 年のことだそうですが、このトンネルはもっと新しそうに見えます。

https://www.itogumi.co.jp/trackrecord/civil-engineering-detail.php?eid=00307&cat1=00002 によると「施工年/月」は 1999 年 3 月と出ているので、2016 年時点では「完成して十数年」と言ったところでしょうか。

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