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春の新日本海フェリー「すいせん」スイートルーム "Avignone" 乗船記(下船編)

敦賀港行き直行便の「すいせん」は、苫小牧東港を出港してから 19 時間半ほどが過ぎ、福井市の西方の沖合を航行中です。入港予定時刻は 20:30 なので、あと一時間ほどで下船することになります。

ここまでの航行ルートが図示されています。地理院地図に図示されている航路と比べて随分と直線的ですが、おそらくこれがほぼ正解なんでしょうね。

ちょっと気になるのが、青森県の「舮作へなし岬」沖にある「久六島きゅうろく」で、津軽海峡舳倉へぐら島を直線で結ぶと、ちょうどぶつかりそうな位置にあるんですよね。「すいせん」は舳倉島の東側を通過していたので、久六島灯台があるとのこと)も東側を通過していると思うのですが……。いつか北行便で確認してみたいです。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 5 月時点のものです。新型コロナウイルス感染症パンデミックにより、営業形態などが変更されている可能性があります。

車輌甲板の開放は

新型「すいせん」(および兄弟船の「すずらん」)では、部屋の鍵は磁気式のカードキーとなっていて、記念に持ち帰ることができます。小樽・舞鶴航路の「あかしあ」「はまなす」では入港の 1 時間ほど前に船員さんが部屋を回って鍵を回収するのですが、この船はカードキーなのでそう言ったイベントはありません。

下船に際しては、忘れ物の無いように荷物をまとめることになりますが、下船を記録するために乗船券、または「e 乗船券お客さま控」が必要になります。カバンの中の取り出しやすい位置に用意しておきましょう。

新日本海フェリーでは「同乗下船」が可能です(2016 年 5 月時点)。乗船時はドライバーのみ車輌甲板に立ち入り可能ですが、下船時はドライバー以外の同乗者もまとめて下船ができるので、下船後にフェリーターミナルで落ち合う必要が無いというメリットがあるのですが、一方で車輌甲板に向かう人の数が 3~4 倍に膨れ上がることになります。階段やエレベータの混雑は乗船の時の比では無い……ということになりますね。

まさかの 20 分前!

「車輌甲板への案内は、敦賀港への入港直前となります」というお決まりのアナウンスがあるのですが、この日は出口に下船客が殺到することを懸念したか、なんと入港予定時刻の 20 分前にアナウンスが! 「どうせいつも通りギリギリだろう」と舐めてかかっていたのですが、慌てて荷物をまとめて 4 甲板に向かう羽目に……

とりあえずエレベーターで 4 甲板まで下りて……

「e 乗船券お客さま控」の二次元バーコードをスキャンしてもらって、キャリーバッグを転がしながら車輌甲板(3 甲板)に向かいます。

まだ入港予定時刻よりも 20 分近く前ですが、皆さんお早いですね……!

車内でのんびり下船待ち

車に戻ってからは、のんびりと下船の順番を待つことになります。

このタイミングでカーナビに次の目的地を入力することも可能でしょうが、電波状況はかなり良くないので、CarPlay の利用などには制限があるかもしれません(検索は厳しいかも)。やはりナビの設定は乗船前に済ませておくのが良いかと……(スマホだったら「舳倉島の恵み」で設定する方法も)。

ところで、こちらのクラシックなカーナビ専用機ですが、ナビの現在地が浜厚真なのはともかく、謎のメッセージが……。通信モジュール(オプション)は装着していないのですが……。

心と燃料に余裕を

車輌甲板で待たされること約 30 分ほどで、ようやく下船の順番が回ってきました!

左舷後方のドアから外に出て……

ついに本州に戻ってきてしまいました!

この先は、国道 8 号バイパスを経由して敦賀 IC に向かいます。ガソリンは名寄で満タンにしておいたので、もう自宅までは給油する必要はありません。以前に小樽から舞鶴に戻った際にギリギリの燃料しか残しておらず、上陸後もガソリンスタンドを見つけるのに失敗して、かなり危ない橋を渡ったことがありました。乗船前に、下船後の走行距離分の燃料があるのを確認する癖をつけると良さそうです。

ご愛読ありがとうございました!

その後はピャーッとノンストップで巡航を続けて……


無事、23 時前に自宅に帰着しました。ここまでの平均燃費は 8.0 リットル / 100 km ですから、リッター 12.5 km ということになりますね。これまでのベストには届かなかったものの、ほぼベストに近い数字です。

ここまでの全日程での走行距離は 2,433 km でした。

これまで皆様に暖かく見守っていただいた「春の道北・船と車と鉄道で 2016」ですが、371 番目の記事となる今回で最終回となります。ご愛読誠ににありがとうございました!

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