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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (162) 「道道 140 号の謎」

東神楽町と東川町をグルっと回って、旭川市に戻ってきました。

「一体何をしに行ったんだ」と思われそうですが、実は東神楽町と東川町は未踏市町村の一つに入ってしまっていまして……(ちなみにこの日は Day 5 ですが、Day 2 で立ち寄った京極町真狩村も未踏の市町村だったんですよね)。東神楽町と東川町は車で乗り入れたのみですが、これで車または鉄道で乗り入れたことの無い道内の市町村は、あと 1 つを残すだけになりました(212 市町村で考えた場合は、あと 5 つ)。

謎の路線バス

前方に、道道 37 号「鷹栖東神楽線」とクロスする交叉点が見えてきました。右折して、北に向かうことにしましょう(この日のゴールは稚内なので、基本的には北に向かう必要があります)。

道道 37 号に入りました。路面が少々荒れ気味に見えますが、寒暖の差の激しい場所なので、ある程度は仕方がないですよね。

たまたま同じようなアングルになりましたが、対向から路線バスがやってきました。ちらっと調べた限りではバス停が見当たらなかったのですが、旭山動物園から旭川空港に直行するバスだったのでしょうか。

これまた謎の道道 140 号

旭山動物園方面に向かう道道 295 号「瑞穂旭川停車場線」との交叉点が見えてきました。左折すると道道 140 号「愛別当旭川線」で旭川の中心部に行けそう……なのですが、この道道 140 号、ルートが少々わからないところがあります。

道道 140 号ですが、当初はこのようなルートで終点の「旭川市9条通19丁目」に向かっていたと考えられます(実際に上の青看板ではそうなっていますね)。

ただ、Google マップを見ると、これとは別のルートも道道 140 号として表示されています。

Wikipedia を見ると、「歴史」の項に次のように記されています。

  • 2010年代 終点付近のルートが変更される[4]
Wikipedia 日本語版「北海道道140号愛別当麻旭川線」より引用)

脚注 [4] があるので、それを見に行ったところ……

4. ^ 情報求む
Wikipedia 日本語版「北海道道140号愛別当旭川線」より引用)

(汗)。地図を見た限り、牛朱別川の南北に道道 140 号が存在することになってしまうのですが、現在ではどうやら南側のルートが「支線」という扱いのようです。

このルートが正しい?

おそらく 2010 年代のルート変更で「本線」に認定されたと思しき北ルートですが、Google マップOpenStreetMap(および地理院地図)では若干の異同があります。OpenStreetMap によると、道道 140 号の北ルートは次のような経路では無いかとのこと。

諸々の情報から考えると、どうやらこのルートが正しいみたいです。

とりあえず、道道 37 号(道道 140 号支線と重複)を北に向かいます。いつの間にか青看板では目にすることが少なくなった「東旭川」ですが、駅名として健在です。

「旭永橋」と消えた橋

道道 140 号の本線(北ルート)と支線(南ルート)が分岐している筈の「上兵村」交叉点にやってきました。交叉点の南東側に「セイコーマート 東旭川上兵村店」があります。

Google マップによると、道道 140 号の本線(北ルート)はここから道道 37 号と重複して北に向かうように描かれています。一方で OpenStreetMap 等ではここから西に向かうようになっているのですが……青看板ではどちらにも道道 140 号の表記が無いどころか、西に向かう道路は途中で切れたままになっています。

晴れて本線に認定されたと思しき「北ルート」は、「旭永橋」という橋で牛朱別川を渡っているのですが、この橋は比較的最近になってできたもののようで、Google ストリートビューも未登録のままです。

1970 年代の航空写真を見ると、面白いことに、「旭永橋」が存在しない代わりに北に向かう橋が存在していました。

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

もともとはこの橋が永山に向かうメインルートだったみたいですが、道道 37 号の「峰観橋」ができたことでお役御免となり、代わりに「旭永橋」を架橋して国道 12 号バイパス方面に向かうルートを開拓した……ということなんでしょうね。

ややこしい話になってしまいましたが、結論は割と単純で、「Google マップが表示する道道 140 号(北ルート)は一部間違っている」ということだと思われます。特に「謎」と言うほどの話でも無かったですね(汗)。

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