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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (181) 「夢海道オホーツク」

国道 238 号を北西に向かい、枝幸町に入りました。

枝幸町から先は「宗谷総合振興局」のエリアです。町境に看板などの情報が多めなのは、ここが「オホーツク総合振興局」との境界であることも関係ありそうでしょうか。

交通遮断機も見えます。この遮断機は枝幸に向かう車輌に対しても、雄武に向かう車輌に対しても使用できるみたいですね。雄武町枝幸町を直接つなぐ道路はここしか無いようで、このゲートを閉じてしまえば往来をストップできてしまうようです。

この「夢海道オホーツク」の看板はちょくちょく見かけるのですが、そういえば正確な分布を把握していなかったですね。今後気をつけて見るようにします……。

まずは漁港と小学校

基本的にオホーツク海沿いを通っている筈の国道 238 号ですが、昨日の記事でもちらっと言及した通り、海が見えない区間も意外と多かったりします。

枝幸町音標にやってきました。枝幸町は、北から「目梨泊」「問牧」「枝幸」「岡島」「徳志別」「山臼」「乙忠部」「音標」と漁港が並んでいて、漁港の近くに集落がある……というパターンが続きます(音標と乙忠部の間の「風烈布」には漁港は無さそう)。

国道沿いには郵便局とガソリンスタンドが目立っているくらいで、それほど建物は多くないですが、民家は漁港の近くに集まっているようで、実はそこそこ大きな集落みたいです。

枝幸町で「すごいなー」と思うのが、現在も小学校が「目梨泊」「問牧」「枝幸」「岡島」「山臼」「乙忠部」「風烈布」「音標」にあるんですよね(「徳志別」は閉校済み。北隣の「岡島」と南隣の「山臼」への距離はどちらもそれほど遠くないのですが、どちらが受け皿になったのでしょう?)。

消された 2 文字

小学校は国道沿いの、びみょうに高台になっている場所にありました。小学校の北を「音標川」が流れていますが、川に向かって下り坂になっていることがわかります。

漁港への入口は坂を下った先にありました。漁港は音標岬の西側にありますが、港なので当然のことながら標高は数 m しかありません。国道は標高 15 m の台地の上を通っていたので、坂を登る必要の生じる国道側に家が少ないわけですね。

「音標川」の北側には交叉点があり、道道 880 号「上音標音標線」が分岐していました。青看板の「上音標」の右側には 2 文字ほど消された形跡があるのですが、もしかして「市街」とかですかね……?

「枝幸 30 km」

音標と乙忠部の間のエリアが「風烈布ふうれっぷ」です。「烈風」を想起させる印象的な地名ですね。

風烈布のあたりでも、ところどころでオホーツク海を見ることができます。

稚内 151 km」は良いとして、同じ町内でありながら「枝幸 30 km」と出ています。最近ではより正確を期すためか「○○市街」と言った表現が使われることが多いですが、ここは昔ながらの「枝幸 30 km」です。

漁港がなくても小学校!

風烈布の中心部にやってきました。前述の通り、このあたりの集落の中では珍しく、漁港の無い集落です。

航空写真をちらっと見た感じでは、集落はとても小さいですが、集落の外に、農場と一体化した住居が点在しているようにも見えます。集落の真ん中には小学校があり……

小学校の前には信号機も設置されていました。押ボタン信号で、これは教育目的も兼ねているのでしょうね。

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