戦中の「要塞化」の際に掘削された可能性のありそうな「地下壕」(跡?)を出て、東屋(休憩舎)のところに戻ってきました。ゴールの「三日月山園地展望台」はこの先にあります。
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展望台に向かう遊歩道は、ここに来て急な登り坂に差し掛かりました。なんと岩を削って階段が設けられているのですが、もしかしてこの階段も「要塞化」の際に整備されたものなんでしょうか……?
ミニチュア感が凄い
右側(南側)には二見湾(二見港のある湾ですが、地理院地図では湾全体が「二見港」という扱いになっています)が見えています。湾の向こう側、ちょうど真ん中あたりが「洲崎飛行場跡地」で、ここを空港として再整備する構想もあるとのこと。
海上自衛隊の父島基地も見えます。
父島基地が見えるということは、隣の「父島気象観測所」も見えるということですが……。めちゃくちゃミニチュア感のある写真になりましたね(隣は宿のすぐ近くにあるガソスタです)。
二見港を「第七十八伸光丸」が航行中です。この船は工事用資材を運搬する「ガット船」と言うのだそうです。
三日月山園地展望台
岩を削った階段は、多少の浸食はあるものの概ね良い状態だったのですが、ここで一旦途切れています。
階段は「展望台」に向かう最後の数段で復活していました。ロープを張った簡易的なフェンスと案内板らしきものが見えます(!)
よく見ると、手前に隷書体で「国地院」という文字が刻まれた四角い石も見えますね。
ゴールに到着!
「三日月山園地展望台」に到着しました。ウェザーステーション展望台の駐車場から「徒歩約 15 分」とのことでしたが、地下壕の探索に 4~5 分ほど費やした結果、約 21 分で到着しました。
案内板には「小笠原国立公園」の文字とスポット名が記された展望図が描かれています。ご覧の通りの痛みっぷりですが、これはこれで味があって良いような……。
展望台から「おがさわら丸」が停泊中の二見桟橋方面を眺めます。
手前に見覚えのない立派な建物があったのですが、これは NTT 東日本の「小笠原父島電話交換所」とのこと。旧・電電公社の建物はとにかく頑丈なものが多かったのですが、この建物もその流れを汲むものでしょうか。
隣は小笠原小学校・中学校の新校舎が建設中ですが、見た感じではかなり工事が進んでいるようですね。
ビュースポットを見下ろす
少しだけ寄ったアングルでもう一枚。「大神山神社」のある「大神山公園」とその展望台も見えます。ビュースポットを見下ろすというのもなかなかできない経験かもしれませんね。
少し左を向いて清瀬地区と奥村地区を望みます。清瀬地区は山あいのエリアで都営住宅のあるところです。
近くて遠い「兄島」
「兄島瀬戸」の向こうには「兄島」も見えます。父島と兄島の間に橋を架けて、兄島に空港を設置するという案もあったらしいですが、自然環境への影響が大きすぎるとして廃案になったのだとか。
まわれ右をして二見港の湾口を眺めます。中央ちょい右寄りの小高い山は「船見山」でしょうか。手前に見えるのはどうやら「タコノキ」のようですが、随分と枝が水平方向に伸びています。風が強いということなんでしょうね。
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