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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (196) 「幌舞駅」

道道 1117 号「落合停車場線」と合流した国道 38 号を西に向かいます。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。各種サービスの実施状況や利用時間などが現在と異なる可能性があります。

「落合こ線橋」を渡ります。JR 根室本線を渡る立体交叉ですが、下を通っていた筈の根室本線富良野新得間)は 2024 年 4 月に廃止されてしまいました。

そろそろ南富良野町落合の市街地でしょうか。バス停の名前は「落合中央」とのこと。

落合駅は国道の北側、空知川と国道の間にありました。2017 年 5 月の時点では東鹿越新得間のバス代行が始まって一ヶ月強で、誰もが一刻も早い復旧を期待していた頃……でしょうか。

簡易分離中央線

落合の市街地を抜けたあたりですが、雨が少し強くなってきたでしょうか。

「この先 簡易分離中央線 はじまり」とあります。「簡易分離中央線」というのはちょっと耳慣れないものですが……

うーん。自動車専用道路で中央分離帯の変わりにブロックを置くケースがあると思いますが、ここはブロックを外してポールを立てた……ということでしょうか。路面のゴミが溜まっただけのようにも見えますが、果たして真相は……?

落合と幾寅の中間あたり(やや幾寅寄り?)に「幾寅こ線橋」がありました。拡幅の際に線増を選んだようで、上下線が分離しています。

セイコーマートが電柱に宣伝を出していました。道民の絶対的な支持を誇るセイコマですが、この先の右側にセブイレがあるので、その対抗なんでしょうね(笑)。

ぽっぽやロケ地

「ぽっぽやロケ地」という看板がありました。下に距離が書いてあったのだと思いますが、見事に落ちちゃってますね……(接着剤の劣化?)。左側の造形もちょっと違和感がありますが、これは元々の形なのか、それとも……?

ホクレンスタンドの前までやってきました。300 m 先の十字路で国道 38 号は右折で、道道 1030 号「石勝高原幾寅線」が左に分岐するとのこと。

道道 1030 号ではなく、90 m ほど手前の交叉点を左折すると、正面に「南ふらの情報プラザ」という建物が見えてきました。「ぽっぽやロケ地」の看板も見えますね。

幌舞駅……じゃなくて幾寅駅

「南ふらの情報プラザ」の前の左カーブを抜けると……おおおっ

幾寅駅の駅前広場にやってきました。趣のある木製駅舎で、電話ボックスだけがタイムスリップしてきたかのようにも見えてしまいますね。

この駅舎は映画「鉄道員」(ぽっぽや)で「幌舞駅」として使われたもので、出入口の上には「幌舞駅」の文字が見えます。1999(平成 11)年の映画なので撮影が行われてから 20 年近く経っている筈ですが、今でも集客力はあるみたいですね。もっとも必ずしも映画のファンではなく、駅舎の佇まいに引かれて足を運んだ人も多いのかもしれませんが。

ちなみに今更ですが、この駅舎は「幾寅駅」の現役の駅舎です(2017 年当時)。建物の隅の方に、申し訳無さそうに「JR 幾寅駅」の文字がありました。

駅前広場の東側には「だるま食堂」という建物(映画のセット?)と、「鉄道員」のヘッドマークをつけた謎の気動車がありました。右側の気動車はキハ 40 をキハ 22 風に改造したものに見えるのですが、キハ 40 は高運転台なので、正面の窓が高いままなのが珍妙な感じがしますね……。

左側に停まっているバスは列車代行バスではなく「占冠村」のバスのようで、幾寅と占冠の間を結ぶもののようです(占冠村営バス・トマム線)。幾寅と占冠の間は金山経由が最短だと思われるのですが、「トマム線」とあるように幾寅と占冠の間を東回りのトマム経由で結んでいるとのこと。

2024 年 4 月 1 日改正の時刻表を見ると、「道の駅南ふらの」と「上トマム」(トマム IC のあたり)の間の区間便も設定されているのですが、注目すべきは「上トマム」以外のバス停がすべて南富良野町内に存在する点でしょうか。「占冠村営バス」なのに殆どの区間南富良野町を走るという、ちょっと面白いことになっています。

【おことわり】本記事内の写真は以下の目的のために Adobe Firefly の生成 AI による生成塗りつぶしを使用しているものがあります:フロントガラスへの映り込み除去

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