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冬の爆発踏切と角島大橋 2017 (10)「山も削れば平らになる」

かつての「国鉄添田線跡」を全線走りきった後、県道 204 号「田川犀川線」を東に向かいます。田川市を抜けて、この先は田川郡香春町に入ります。

勾金(まがりかね)駅

気がつくのが遅れたため肝心要の駅舎が写っていませんが、平成筑豊鉄道田川線勾金駅の前を通過して……

県道 52 号「八女香春線」との T 字路にやってきました。踏切がありますが、もちろん爆発したりはしないのでご安心ください(またか)。左折して、踏切を渡って県道 52 号を北上します。

それはそうと、これ……。県道 52 号と県道 204 号の重複区間となることを示しているのですが、一部の番号だけが綺麗に剥がれてしまっていますね。もしかして、これは人為的なもの(いたずら?)だったりするのでしょうか。

県道 204 号との重複区間は 200 m ほどで終了です。県道 204 号はこの先「みやこ」に向かうことになります。実は、県道の名前にもなっている「犀川駅」のあるあたりは「京都郡みやこ町」と言うのだそうで。京都郡みやこ町、でも福岡県なんですよねぇ。

食料調達

朝食がまだだったので、広い駐車場のあるセブンイレブンにやってきました。朝食と、昼食になるかもしれない予備の食料を調達して車に戻ります。

ちなみにこのセブンイレブン、往路でも出てきたこのお店です。確かに大型車でも楽に入れそうな駐車場ですね。

山も削れば平らになる

食料を調達して、再び県道 52 号を北上します。前方に山が見えてきましたが……なんじゃこりゃああ®

拡大するとこんな感じなのですが、頂上がありません。いや、頂上はあるんですが、めちゃくちゃ平坦です。

この山、「一ノ岳」と言うのだそうですが、地図で見てもその異様さが一目瞭然です。

(この背景地図等データは、国土地理院地理院地図から配信されたものである)

ありがたいことに、地理院地図にもちゃんと「せっかい」と答えが書いてありました。どうやらこの山は丸ごと石灰岩でできているのか、山のてっぺんを削ってはそれを麓のセメント工場に運搬し……ということを繰り返した結果、長径が 700 m 近い「まっ平らな頂上」ができてしまったように見えます。

工場が巨大で

前方に日田彦山線の高架が見えてきました。往路でも見かけた、あの高架です。

日田彦山線の向こう側に巨大な工場があるのですが、どれだけ巨大かと言うと……先程の写真をもう一度。道路の正面に工場が見えるかと思うのですが、この工場の大きさがどれだけ走っても変わらないのですね。

この工場はかつての「香春太平洋セメント」の工場でしたが、2004 年 3 月末で「香春太平洋セメント株式会社」が解散し、現在は「香春鉱業株式会社」の工場となっています。

とにかく「でかい!」上にクラシカルな雰囲気の感じられる「古き良き工場」と言った風情のところで、航空写真で見るとさらに驚けるかと思います。


建物の規模を体感できる、気の利いた写真が無くて申し訳無い限りですが、このストリートビューなんかは工場の大きさを体感するのにいいかもしれません(旧社名の「日本セメント」の文字が残っていますね)。

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