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紀勢本線各駅停車 (20) 「紀伊田辺・紀伊新庄・朝来」

紀伊田辺駅からは新宮行き 2333M に乗車します。昼間の時間帯は 3 時間に 1 本しか無い貴重な各駅停車です。

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2016 年 6 月時点のものです。列車の時刻や使用する車輌・番線などが現在とは異なる可能性があります。

13:11 に出発する 2333M(2 両編成)は 3 番線に入線済みです。ちなみに新宮からやってきた 2328M の紀伊田辺着が 11:59 なんですが、もしかしてずーっと 3 番線に停車したままなんでしょうか……?

和歌山から御坊まで乗車した 341M が転換クロスシートで、御坊から紀伊田辺までの 2353M は方向固定のクロスシートでしたが、新宮行き 2333M はついにロングシートに。新宮までの所要時間はこれまでの倍以上の 2 時間 58 分の予定です……。

ホームの時刻表は両方向が 1 枚にまとまった見やすいものです。白浜方面の各駅停車は 1 日 9 本なのに対し、特急「くろしお」は 1 日 14 本もあります。但し「くろしお」の半数は白浜止まりで、新宮行きの「くろしお」は 1 日 7 本ということになります。

車内の中吊り広告には、ここでも御坊駅の改良についての話題が。この車輌が御坊まで行くこともあるのでしょうか。

そして天井には全力で回転中の扇風機が。クーラーもついているのですが、比較的出力の小さいものだからか、扇風機も併用しているようです。

紀伊新庄駅

2333M は定刻通りに紀伊新庄駅に到着しました。

紀勢本線の複線区間は和歌山-紀伊田辺間で、紀伊田辺から先は単線となります。紀伊新庄駅は 2 面 2 線の相対式ホームで列車交換可能な構造です。

ホームには 1 両分の長さも無さそうな上屋があり、ベンチも設けられているのですが……うわ、これは面白いデザインですね。水平線を背にした影絵なんですが、船に乗っている三人の頭のシルエットが人ではなかったりするのも不思議な感じが……。

こちらはポニーテールの女の子のように見えますが、ベンチの上を平均台のように歩いているのが面白い……! この壁の長さは 20 m も無いと思われますが、キャンバスと考えるとそこそこ大きなもので、背景と技法・テイストを共通にしつつ右半分だけベンチを小道具にしているあたり、なかなかのテクニシャンですね……。

ちなみに紀伊新庄駅の駅舎は海側にありました。辛うじて撮影できたのがこの写真ですが、この雰囲気だとこれまで見てきた駅とそっくりなんだろうな、と……。

朝来駅

紀伊新庄を出発すると、右に左にとカーブを抜けながら内陸部に向かいます。程なく西牟婁にしむろ上富田かみとんだ町にある唯一の駅である「朝来あっそ駅」に到着です。

朝来駅は 1 面 2 線の島式ホーム構造なんですが、もしかしたら和歌山からここまでで島式ホームは初めてだったでしょうか。駐車場しか写ってないのは、その……すいません(汗)。

この「朝来あっそ駅」も「冷水浦しみずうら駅」や「芳養はや駅」といい勝負の難読駅名だと思いますが、どうやらかつてこのあたりが「朝来村」だったことに由来するみたいですね。

上富田町田辺市のすぐ隣ということもあり、この日も数名の下車客を見かけました。紀伊田辺と(朝来の 2 駅先の)紀伊富田の間はもう少し本数があっても良さそうなものですが、実績ベースで考えるとペイしないんでしょうね……。

2333M は朝来を出発して、次の白浜駅に向かいます。このあたりでは 2015 年に開通したばかりの紀勢自動車道が近くを通っています。

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