Bojan International

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サンフランシスコ 2009/夏 #55 「夜もウネウネ、人生いろいろ」

えーと、昨日の記事の続きです。段々手の抜き方も激しくなってきましたが、気にしてはいけません。

夜もウネウネ

最初は「謎の物体」がウネウネしているだけだったのですが(←

Another Brick In The Wall (Part II)

いつしか夜も更けてきたので、とりあえず夕食を……と思ってホールに入っていたところ、ピンク・フロイドのメロディーに合わせて激しいドラムのリズムが。実はハードなロックが大好きな Bojan さんはその場に立ち止まって聞き入ってしまったのでした。

ちなみにその後、ドラマーの兄ちゃんは一旦退場して、なんか良くわからない 5 人組のバンドが出てきたのですが、20 秒ほど聞いて見切りをつけて、夕食を漁りに行きました(←

アイススケート

この日は Yerba Buena Gardenアイススケートリンクも開放されていました(厳密には「貸し切り」状態でした)。これはちょっと計算外でしたねー。もうちょい時間があれば、スケートを楽しんでも良かったのだなぁ、と。ちょっぴり後悔です。

更にボウリングも

しかも、その隣はボウリング場。もちろん投げ放題です。尾てい骨を損傷したり、股関節に痛みが走って歩けなくなったりしたら一大事なので、こちらも参加は控えました。というか、いきなり日本人がひとりでボウリングに混ぜてもらうのはちょっと勇気がいりますよ。いや、できない相談じゃ無いですけどね。やれと言われたらやれますけどね(←

他にもいろいろ

ま、他にも「ストラックアウト」(懐かしい?)もどきのアトラクションがあったり、童心に帰れるアトラクション類がいっぱいでした。特に進行があるわけでもなく、各々が好きなところで好きなことを楽しめばよいという趣向はありがたかったですね。

運命もいろいろ

さて。シャトルバスでホテルに帰ろうとした時のこと。バスに乗り込むと、いきなり運転手のおじちゃんから「日本人?」と声をかけられました(確か、英語で聞かれたんだと思います)。

「日本人?」
はい。
「だろうねぇ。日本人かどうかは顔を見ればわかる」
そうなんですね。
「自分は日系人だ。日本語も勉強している。『ワタシノ ニホンゴ ワカリ マスカ』」
すばらしい。

といった会話を交わしたような……(厳密にはかなり違うかも知れませんが)。ちなみに、西海岸には日系人も多いですが、中国人や韓国人も結構たくさん居るはずで、これらの区別がつかない人も多い筈なのですね。ですから、運転手さんも、最初は「日本人?」と断りを入れたのだと思います。もちろん、ある程度の確信はあったのでしょうが……。

それにしても、その時は少し涙しそうになりました。今では「グリーンカード」を得て移住する人は様々な分野のエリートが多いわけですが、当時は、食うにも困るほど困窮した人が、新天地を求めて着の身着のまま移民した、といった構図だった筈なのですね。異国の地で持ち前の勤勉さを遺憾なく発揮して、多少なりとも成功した人が出てきたあたりまでは良かったものの、やがてアメリカと日本は交戦状態に入り、日系人強制収容所に送られてしまいます。

自分たちには一切非がないにも拘わらず、両国の政治的な軋轢に運命を翻弄されてしまったわけで、その後も数々のジャパンバッシングの中をひたむきに生きてきて、この人(日系人の運転手さん)は今があるのだな、なんてことを考えてしまったわけです。得も知れぬ「申し訳なさ」が湧き起こった、ということなんでしょうか。

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