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秋の道南・奥尻の旅 (157) 「『駅前桟橋』の謎」

洞爺湖ビジターセンター」からちょいと車を走らせて、次の目的地に向かいます。……次の目的地まで数分なんですけどね。

駐車場には、大木の間を抜けて入ります。写真で改めて見ても随分立派な巨木ですよね。

では、車を停めて……

お騒がせしちゃってゴメンナサイ……!

遊覧船に乗ろう

これから何をするかと言うと……洞爺湖の遊覧船に乗って中島に向かいます。

羊蹄山が良く見えます。ちょうど雲が噴煙のように見えますね。

観光バスが何台も並んで停まっていました。路上駐車のように見えますが、ここがれっきとした大型バス用の駐車場だったみたいです。

観光バスの横から離脱して、湖側の遊歩道を通って湖畔に向かいます。

駅前桟橋?

ん、これは……。「駅前桟橋 2」とあります。何とも殺風景な雰囲気の桟橋ですが……

お隣の「駅前桟橋 1」はご覧の通り。ちゃんと屋根もある上に防風も完璧です。ここでチケットも買えるみたいですね。

ちなみに、何故「駅前」なのか……という謎が湧いてくるのですが、実は、虻田駅(現在の「洞爺駅」)と洞爺湖の間を結ぶ「洞爺湖電気鉄道」という会社がかつて存在していました。

洞爺湖電気鉄道の終点は「洞爺湖駅」という名前で、現在の「洞爺湖神社」の南側にありました。現在は駅があったことを伺わせるものは見当たらないように思えますが、何しろ 1941 年に全線廃止されてしまっている上に、有珠山の噴火活動がその後 3 回もあったので、これは流石に……仕方がないですよね。

洞爺湖電気鉄道・湖畔駅跡

現在地は、「洞爺湖神社」からかなり離れたところですが、実は「洞爺湖駅」からスイッチバックして「湖畔駅」まで線路が伸びていました。どうやら「駅前桟橋」は「湖畔駅」の近くだったと思われるのですが、この「湖畔駅」は何故か客扱いの無い貨物駅だったのだとか。

貨物駅の前なのに「駅前桟橋」というのも随分と謎なネーミングに思えます。ちなみに、観光バスが停まっていたあたりが「洞爺湖電気鉄道」の線路跡(駅跡)だったみたいですね。気になって調べてみたのですが、バスが停まっていたあたりは線路跡では無かったようです。

洞爺湖電気鉄道は、戦時統合により道南バスに統合されていますので、もしかしたら「湖畔駅」の跡がバス停として使われて、それが「駅前」の由来になった……と言ったオチかもしれませんね。

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