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春の道東・船と鉄路とバスの旅 2017 (93) 「『旧別海温泉前』バス停」

国道 243 号で別海町南東部にある奥行臼に向かいます。まずは「克巳橋」でポンヤウシュベツ川を渡って……

【ご注意ください】この記事の内容は、特記のない限りは 2017 年 5 月時点のものです。

おや、何やら物騒なものが。

場所はこの辺だったと思うのですが、そう言えば「蛍光色の看板」の写真が無いんですよね。

ということでストビューで探してみたところ、2018 年 6 月時点でもちゃんと看板が設置されていました。どうやらいちいち記録するのに飽きていた可能性がありそうですね(汗)。

この時点では固定式オービスが数年のうちに絶滅するという事態を想定していなかったもので……。いやはや、本当に驚きですよね。

この看板はいつか見た看板

別海町の南側はほぼ方位に沿った向きに区画が区切られていて、ここはちょうど区画の北東端に当たります。そのため西(中西別)に向かう道と南(上風連)に向かう道がほぼ同じ場所で国道と接続しています。

あれ、対向車線の看板、このサイズはもしかして……

やはり(笑)。

前方に携帯電話基地局らしき塔が見えてきました。

このあたりは地理院地図では「別海町別海」となっていますが、道路脇には「別海町矢臼別」の看板が。

1980 年代の土地利用図には「矢臼別」とあり、他にも「東矢臼別」「北矢臼別」「中矢臼別」「上矢臼別」「香川」などの字が描かれているのですが、現時点の郵便番号リストを見ると「矢臼別」以外は現存していないように見えます。バッサリとやられちゃいましたかね……。

「旧別海温泉前」バス停

おや、停車帯つきの立派なバス停が。

このバス停、全国Q地図の「全国バス停留所マップ」によると「別海温泉」という名前なのですが、Google マップでは「旧別海温泉前」となっています。いつバス停の名前が変わったのかも気になるところです。

JR 根室本線(花咲線)の厚床駅前から別海町中心部を経由して中標津バスターミナルまで、根室交通の路線バスが平日は 5 往復(土曜休日祝祭日は 2 往復)走っているのですが、この根室交通中標津線は 2023 年 9 月末で廃止されてしまうとのこと。

この路線は JR 標津線・厚床支線の転換バスという位置づけだった筈ですが、転換バスすら維持できないほど利用状況が落ち込んだ……と言うことでしょうか。なお別海と中標津の間は阿寒バスが路線を引き継ぐとのことですが(阿寒バスすげえ)、厚床と別海の間は路線消滅ということに……?

新酪農村入植地→

ヤウシュベツ川を渡って数百メートルほど走ると、前方に交叉点が見えてきました。

こちらの交叉点を右折すると「新酪農村入植地」に行けるとのこと。SHINRAKUNŌSON とありますが、あ、「しんらくのうむら」ではなく「しんらくのうそん」だったんですね。

この看板のデザインも随分とクラシックな感じですが、それほど看板が傷んでいないように見えるのも不思議ですね。

原野をゆく

このあたりはヤウシュベツ川の河口からそれほど遠くない(と言っても数キロは遡りますが)ところで、湿原に近いからか、未開拓の原野が続きます。

別海らしい直線道路が続きます。この直線道路も 60 km/h 制限ですが、エゾシカが目の前に飛び出してくる可能性を考慮すると、仕方がない……ということでしょうか。いや、洒落ではなくて(汗)。

もちろんずっと一直線ではなく、ところどころカーブも存在しています。

「奥行臼橋」でケネヤウシュベツ川を渡ります。別海町の中心部から 9 km ほど走ってきたことになりますね。

急に情報量が増えたので

おやっ、300 m 先に駐車帯があるとのこと。

国道 244 号との合流点の手前に駐車帯があるのですね。ここまでしばらく原野の中だったので、急に目の前の情報量が増加して目が回りそうです。

バス停の待合室っぽい建物の横に、別海町教育委員会が設置した案内板が見えます。右折すると「旧奥行臼駅逓所」があるとのこと。

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