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道東の旅 2011/春 (76) 「盛り土はとても謎めいて」

謎の盛り土

さて。「北方領土隣接地域」である「走古丹」で見かけた謎の盛り土のようなもの、の話題ですが……。

階段があるのですが、うーん、どことなく荒れるに任せているような印象も受けます。

ブロックとブロックの間の隙間からは、

春の息吹が顔を出してました(うまいこと言ったつもりか)。

盛り土の上には

荒れ方は結構派手なもので、

このあたりは、セメントの水分が収縮と膨張を繰り返して割れてしまった、といった感じですね。

さて、盛り土の上には何があるのかと言えば……

何もありませんでした。

というわけなので考察

これを見て思ったのが、「これはもしかして津波の際の避難場所なのではないか」と。周りよりほんの少し高い場所であれば、一般的な規模の津波であればしのげる可能性が高まります。実際に根室沖や千島を震源とする地震も少なくないので、補助金とかでこういった盛り土を作ってしまったのではないか、と。

ただ、この推測はたぶん間違いで、ここはきっと小学校の跡ではないかと思います。どうやら、かつて「走古丹小学校」という小学校があったらしいのですが、42 年前の 1970 年に廃校になったそうです。

荒れ放題の階段は、たぶん廃校後に整備されたものだと思いますが、それもやがて荒れ果ててしまった、といったことではないかと。盛り土で少しだけ高台になっていることを活かして、それこそ津波からの避難を含めて多目的に活用しよう……と考えていたのが今に至る、といった流れかなぁ、と思います。

こちらの建物は幼稚園っぽいですが、こちらは今も現役なのでしょうか。それとも……。

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