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利尻・礼文の旅 2012/夏 (49) 「我、流転ス」

ここまでのあらすじ

朱鞠内から蕗の台まで、道道 528 号で北上を目指すも、見事に「通行止」を喰らってしまったので……

今度は母子里から西に、蕗の台を目指します。

たとえ人影が皆無でも

昔、と言ってもそれほど大昔ではないのですが、この辺りには JR 深名線が走っていました。この深名線は大赤字だったにもかかわらず、しばらくの間、「並行する道路が整備されていない」という素晴らしい理由で、廃止が猶予されていました。

その後、名母トンネルなどが整備された結果、深名線は 1995 年に廃止されたのですが、これはつまり、蕗の台のあたりにも道路が整備された、ということを示唆しています。たとえそこに人影が皆無であっても……。

てなことを考えながら、蕗の台に向かいます。ここにも交通遮断ゲートがありますが、もちろん「通行止」ではありません。

道路は、濃密な木立の中を西へと延びています。

道道 528 号線ふたたび

およそ 10 分ほど走ったところで、案内板が見えてきました。

またしても逆光なのですが、えーっと……

ここを左に行けば「朱鞠内」に行ける……というのですが、これが先ほどの「道道 528 号」のことでしょうね。どんな道だろう……と思って見てみたところ、

こっ、これは……(汗)。さすがに想像のちょいと斜め上を行っていました。そして、どこかで見かけたこんな案内も……

うむ。やはりこれが道道 528 号のようです。ここから蕗の台までは 0.5 km も無かった、ということは後で知ったのですが、さすがにこの道を行く勇気は持ち合わせてなかったですね……。

うちの車はロードクリアランスがあまり大きく無いのです。ですから、バンパーを擦ったり、最悪の場合は亀の子状態になって自走不能になる可能性も……。そんな車に乗ってるからだ、と言われたら反論のしようも無いのですが。

どちらへ行っても行き止まり

この先、道道 688 号線は幌加内町から遠別町に入ったところでプッツリと切れています(現在建設中とのこと)。また、途中で分岐する道道 964 号線も「行き止まり」の道道です(先に林道はあるようですが)。

行き止まりまで行ってみたい気持ちもやまやまなのですが、既に 13 時 28 分。この先 200 km 強の道のりを 4 時間半で走りきらないといけません。

というわけで

……心を鬼に変え(言い過ぎ)、引き返すことにしたのでした。

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