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道東の旅 2013/春 (214) 「謎の黒い箱」

北海道内国鉄時刻表

国鉄相生線の終着駅・北見相生駅の旧駅舎にして、津別町営バスの相生駅「跡」の話題を続けます。国鉄時代、津別駅で掲示されていた「昭和 42 年 3 月 1 日改正」の「北海道内国鉄時刻表」です。

見ての通り、道内を走る列車の時刻表なのですが、今では無くなってしまった路線のオンパレードですね。これは右上の部分ですが、上から「札沼線」、「岩内線」「万字線」、「幌内線」、「函館本線美唄支線」、「歌志内線」、「函館本線上砂川支線」、「深名線」と言った感じで、札沼線学園都市線)の札幌-新十津川以外は全部廃止されてしまった路線が並びます。

きまぐれオレンジカード

さて、これは出札窓口(跡)のガラス窓なのですが……「上記のオレンジカードは美幌駅で発売中」というのも、現役当時の掲示だったのでしょうか? オレンジカード……懐かしいですね。

ちなみに、窓口をよーく見てみると、確かにガラス窓の上の方にオレンジカードのサンプルが貼り付けられていたように見えます。残念ながら既に実物は取り外されているようですが、跡がちゃんと残っているのは微笑ましいですね。

謎の黒い箱

ちなみに、出札窓口の隣は一段低くなっているカウンターがありました。「バス待合室での宿泊および炊事などは出来ません。」と書いてありますね。

カウンターの横には「北見相生」と書かれた、まるで時代劇にでも出てきそうな木箱が置いてありました。

「さてこれは何でしょう……」というのは、前にもやったので今回はやめておきます。これ、実は後ろの「小荷物の取扱範囲」という掲示が、とても良いヒントになっていたんですよね。

実は、解答は横に出ていました。

「この箱は、国鉄時代に動物を送った時に使われていた物です」とあります。これは面白いですよね! 「猛獣及びへびの類」や「臭気を発するもの又は不潔なもの」「死体及び遺骨」は「お引き受けできません」と書いてあるのですが、つまり、これらの条件に該当しないのであれば、小動物を送ることもできた、ということになるわけですよね。

うんうん、というわけで

では、ヘッドバンキングもほどほどに、ホームに出て外の展示を見に行くことにしましょう。

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