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秋の道南・奥尻の旅 (17) 「蘭越から目名へ」

蘭越の中心街を通り過ぎ、西側にやってきました。道路右側にクボタが、そして左側にはヤンマーのお店が見えますね。

へぇ~と思っていると、すぐ先の右側にヰセキのお店を発見。

いやいや、このラインナップの充実ぶりは凄いですよね! グランドスラム状態でしょうか。

淀川と言えば

国道 5 号は、ここまで尻別川と並走する形のルートを取ってきましたが、このまま並走し続けてしまうと日本海に出てしまいます。ということで、300 m ほど先で左に曲がって、南西の黒松内を目指すことになります。

ところで、このあたりは「淀川」という地名なのだそうです。大阪と関係があるのかな……と思ったりもするのですが、道道の「淀川橋」は「逆川」に架かっているので、あるいは「淀んだように流れの緩やかな川」が由来なのかも知れないなぁ……などと考えてみました。いやー、地名って、本当に面白いものですね!

……あ、これは水野さんでしたか(汗)。

実は頻出地名だったりする「相生」

逆川」沿いを遡って行くと、今度は「相生」という地名に出くわしました。

「相生」も道内のあちこちで目にするのですが(津別の「北見相生」とかが割と有名ですよね)、必ずしも「ペーロン祭」で有名な相生に由来するかと言うとそうでも無い場合も多いので、なかなか解釈が難しい地名のひとつです。

らんこし・ふるさとの丘

逆川流域と目名川流域の分水嶺にあたるところに道の駅「らんこし・ふるさとの丘」があります。分水嶺とは言いながら、ほとんど峠らしい峠は無いので、確かに「丘」と呼ぶのが相応しいところです。

それはそうと、「道の駅」でありながらトイレの存在をことさらアピールしているのがなんとも面白いですね。トイレ休憩にもじゃんじゃん使ってもらおうという意思表示でしょうか(ありがたい話です)。

上目名駅

道の駅を通り過ぎ、目名駅の近くにやってきました。残念ながら国道は JR から 1 km ほど離れているので、当然の事ながら目名駅までも 1.2 km ほど距離があります。

国道 5 号線は、目名川の支流の「郡界沢川」沿いを遡ってゆきます。黒松内新道黒松内 IC まであと 10 km という看板が出ていますね。

蘭越町上目名にやってきました。ここも JR からは 1 km 以上離れているのですが、国道からずっと西に行った目名川沿いに「上目名駅」という駅がありました。

国鉄上目名駅は「利用者寡少」ということで 1984 年に廃止されてしまったのですが、Wikipedia によると、廃止直前の状態は次のようなものだったのだそうです。

末期の乗降客数は、1日平均2人という状態であった。当時の上目名駅駅長の娘が高校を卒業して乗降客数がなくなり、旅客扱いが廃止となった。
Wikipedia 日本語版「上目名駅」より引用)

国鉄も随分と粋なことをしていたんだなぁ……と思わせるエピソードですね。今だと「公私混同!」みたいな謗りも受けかねませんが……。

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